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通信制高校から大学進学は可能?成功の秘訣と進路の選び方

この記事の著者

曽根 大樹 / 家庭教師のあすなろ 事務責任者

「通信制高校では大学に進学できないの?」
「通信制高校でも大学に進学したい!」
高校に通いながら大学進学を目指す多くの高校生が描く進路のひとつですが、通信制高校に通う生徒にとっては「自分も本当に進学できるのか?」という不安がつきまといがちです。
全日制と比べて学習環境や指導体制が異なる通信制高校には、「進学には向いていない」という誤解も根強く残っています。
しかし実際には、通信制高校から大学へ進学し、充実した学生生活を送る生徒も数多くいます。
本記事では、通信制高校からの大学進学に関する不安や疑問を解消し、現実的な進学ルートや勉強法、成功例などを通じて、「通信制高校でも大学進学はできる」ということを丁寧に解説していきます。

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もくじ

通信制高校から大学進学は本当に難しいのか?

通信制高校からの大学進学は、多くの人が抱える疑問の一つです。
全日制高校と比べて学習時間や指導環境が異なることから、「本当に大学に進学できるのか?」と不安を感じる方も少なくありません。
しかし、正しい情報と十分な準備があれば、通信制高校からでも大学進学は十分に可能です。本記事では、進学が「難しい」と言われる理由から、具体的な進学方法、実績、勉強方法までを解説します。

大学進学が「難しい」と言われる理由とは?

通信制高校からの大学進学は「難しい」と語られることがありますが、その背景には誤解や情報不足が潜んでいます。
全日制高校に比べて授業時間が少ないことや、進学指導の環境が整っていない学校も一部に存在するため、「学力が身につきにくいのでは?」というイメージが広がっているのです。
また、「通信制=不登校だった子が通う場所」という偏見も根強く、進学できないのではないかと不安を感じる保護者も少なくありません。

通信制高校の進学率とその背景

文部科学省の調査によると、通信制高校の大学進学率は約20%前後とされています。
全日制(約50%以上)に比べると低い数字に映りますが、背景には「就職」「専門学校進学」「高卒資格の取得自体が目的」という多様な進路選択があるため、一概に不利とは言えません。
さらに、進学希望者の中には独学で国公立や難関私大へ進む生徒もおり、進学率の数字だけでは計れない事例が多数存在します。

「通信制=人生終わり」は誤解!進学成功例は多数

「通信制高校に行ったら人生終わり」「大学進学は無理」といった声を耳にすることがありますが事実ではありません。
実際に、通信制高校出身で早稲田大学や京都大学、慶應義塾大学などに進学した例も報告されています。
重要なのは環境よりも、本人の目標と努力、そして適切な支援を受けられる体制があるかどうかです。
自分に合った学び方を見つけることで、通信制でも夢を実現することは可能です。

通信制高校から大学に進学する方法

通信制高校から大学進学を目指すには、進路の決定から受験方式の選択、日々の学習計画まで、具体的なステップを踏む必要があります。
以下では、通信制高校生が実際に大学合格を果たすために必要なプロセスを、ステップに沿ってわかりやすく紹介していきます。

ステップ1:志望大学・学部を決める

最初のステップは、自分が将来学びたい分野や興味のある大学・学部を明確にすることです。
大学のホームページやオープンキャンパス、パンフレットなどを活用して、入試方式や必要科目、入学後の学びについて情報収集を行いましょう。

ステップ2:入試方式を選ぶ(推薦・総合型選抜・一般入試)

通信制高校生にも利用できる入試方式は多数あります。
推薦入試(指定校推薦・公募推薦)、総合型選抜(旧AO入試)、一般入試など、自分の学力や実績、性格に合った方式を選ぶことがポイントです。

ステップ3:必要な科目・対策を明確にする

入試方式が決まったら、必要な科目やスキルを把握し、対策をスタートします。
小論文や面接が必要な場合は早めの準備が必要ですし、一般入試であれば過去問や模試を活用した学力向上がカギとなります。
以下に主要科目ごとの受験対策の概要を一覧表でまとめました。

科目対策内容
英語単語・文法・長文読解・リスニング対策。過去問演習や音読も効果的。
国語(現代文・古文)読解問題の演習。漢字や古典文法、文学史の基礎も押さえる。
数学基礎計算から応用問題へ。問題集や過去問でパターンを習得。
理科(物理・化学・生物)教科書の理解+計算問題の演習。図解や用語暗記を繰り返すと効果的。
社会(日本史・世界史・地理・公民)教科書+資料集でインプット。年代暗記やテーマ別演習が有効。
小論文時事問題・課題文の要約練習。書き方の型を学び、添削指導を受ける。
面接志望理由や自己PRの練習。模擬面接で本番に慣れておく。

ステップ4:日々の学習スケジュールを立てる

自分の生活スタイルに合わせた勉強スケジュールを立て、継続して取り組むことが合格への近道です。
とくに通信制は自由な時間が多いため、週単位・月単位での学習計画を具体的に立てることが重要です。
以下は、通信制高校の3年間を6学期に分けた学習スケジュールの一例です。

ステップ5:模試や面接対策で仕上げを行う

入試直前には、模試や模擬面接を通じて実践力を養いましょう。
第三者のフィードバックを受けることで、本番への自信をつけられます。
必要に応じて塾や家庭教師、サポート校を活用するのもおすすめです。

学年・学期主な学習目標・活動内容
1年次 前期高校学習の基礎固め、得意不得意の把握、教科書レベルの理解
1年次 後期志望分野の検討、英数国の基礎力強化、学習習慣の確立
2年次 前期志望校の選定、入試科目の確認、受験レベルの問題に取り組み始める
2年次 後期模試の受験、小論文や面接の練習、推薦制度の活用準備
3年次 前期志望校対策の本格化、過去問演習、出願書類や志望理由書の作成開始
3年次 後期願書提出、面接・小論文の最終対策、一般入試向けのラストスパート

通信制高校から行ける大学の種類と実績

「通信制高校から行ける大学は限られているのでは?」と心配される方も多いかもしれませんが、実際には私立・国公立を問わずさまざまな大学への進学が可能です。
入試制度の多様化が進む中で、通信制高校出身者にとってもチャンスが広がっています。
進学先の実例や傾向、そして通信制でも活用できる入試制度について解説します。

どんな大学に進学できるのか?

通信制高校から進学できる大学の幅は広がっており、私立大学はもちろん、条件次第では国公立大学も目指せます。
推薦・AO入試や一般受験など複数のルートがあり、志望大学の求める入試方式に合わせて準備することで、全日制の生徒と同じ土俵で受験できます。
通信制高校在籍中に高い意欲や実績を示せば、推薦入試で評価される可能性も十分にあります。
以下に代表的な大学入試方式の種類と概要をまとめました。

学習サービスメリットデメリット
個別・集団どちらも選べる。講師の質や実績が明確。費用が高い場合があり、通塾の手間もかかる
家庭教師完全1対1で苦手克服に効果的。学習スケジュールも柔軟。相性が合わないと効果が出にくい。講師の質に差がある
サポート校通信制高校と連携し進学を全面支援。進路指導や生活面の支援も充実。授業料が高め。合う校風でなければ通うのが負担になることも
オンライン教材自分のペースで学べ、コストも抑えやすい。映像で理解しやすい内容も。自己管理が必須。質問や添削対応が限定的な場合がある

Fラン?国立?進学先の幅は広がっている

一部では「通信制はFラン大学しか行けない」と言われることがありますが大きな誤解です。
基礎学力が不足していると厳しい大学もありますが、早期から受験対策を進めれば、MARCHレベルや国公立大学への進学も現実的です。
近年ではAO入試や総合型選抜の枠が拡大し、学力だけでなく意欲や適性が評価される機会が増えたことが追い風になっています。

通信制高校の大学進学コースとサポート体制

通信制高校の中には、大学進学を本格的にサポートするための専門コースを設置している学校も増えています。
これらのコースでは、受験対策に特化した授業や個別指導、進路相談などが充実しており、全日制と変わらない学習環境を提供することを目指しています。

大学進学を前提とした通信制高校の選び方

通信制高校には「進学コース」や「大学進学専門クラス」を設けている学校も多くあります。
こうした学校では、受験対策授業や進学指導、模試の実施など、大学進学を前提としたカリキュラムが組まれています。
通信制高校を選ぶ際は、学校説明会や体験授業に参加し、自分の志望校に向けたサポートがあるかをしっかり確認しましょう。

推薦入試は使える?通信制高校の推薦制度

通信制高校でも推薦入試は利用可能です。
指定校推薦や公募推薦、総合型選抜は、内申点や活動実績を評価されるため、日々のレポートや学習記録の積み重ねが重要です。
提出書類の作成や面接対策は、学校によって指導の手厚さに差があるため、進学実績が豊富な学校や進路指導が整っているところを選ぶのがポイントです。

サポート校や塾との併用で大学受験の合格率アップも

通信制高校の授業だけでは不安な場合、サポート校や塾との併用も有効です。
個別指導や映像授業、志望校別対策を取り入れることで、受験対策の精度が高まります。
独学に自信がない生徒や、難関大学を目指す生徒には強力なバックアップになります。家庭との相談の上で、学習環境を整えていくことが重要です。

通信制高校からの大学受験勉強のリアル

通信制高校では、学びのスタイルが自由である一方、自己管理が求められます。
大学受験を目指す場合、どのように学習を進めていくべきか悩む生徒も多いでしょう。
以下では、通信制高校での学習内容とレベル、勉強に関する誤解、そして独学での受験対策の進め方について、現実的な視点から解説していきます。

通信制高校の勉強内容・レベルとは?

通信制高校の学習は、基本的に「レポート提出」「スクーリング」「単位認定試験」の三本柱で構成されます。
教科書レベルの内容が中心で、進学校に比べると難易度はやや低めですが、基礎を丁寧に積み重ねるに適しています。
進学を目指すなら、学校の内容だけでなく、受験レベルの教材や予備校の併用が必要になるでしょう。

通信制高校の生徒は勉強できない?という誤解

「通信制高校=勉強ができない」というイメージを持たれがちですが大きな偏見です。
全日制と比べて勉強時間が少なくなりがちではありますが、自分で計画的に勉強を進めている生徒も多くいます。
むしろ、時間の使い方が自由だからこそ、効率的な学習スタイルを確立すれば、飛躍的に学力を伸ばすことも可能です。

大学受験に向けた独学・勉強スケジュールの立て方

通信制高校からの大学受験は、計画的な学習スケジュールが成功のカギです。
まずは志望校の出題傾向を把握し、過去問分析や科目別の学習時間配分を行います。1日2〜3時間から始め、受験期には5〜6時間に増やしていくのが理想です。
市販の参考書や映像授業を活用することで、独学でも十分な対策が可能です。

通信制高校出身者の大学生活・進学後の不安

無事に大学進学を果たしても、「ついていけるか」「就職に不利ではないか」といった不安を抱えるお子さんは少なくありません。
通信制高校で培った力が大学生活にどう活きるのか、そして卒業後の進路にはどのような選択肢があるのかを見ていくことで、不安の払拭につなげていきましょう。

大学についていけないって本当?

「通信制から来たから授業についていけないのでは?」という不安の声がありますが、入学後の努力次第で十分に対応できます。
むしろ、通信制で自律的に学ぶ姿勢を身につけた生徒は、大学の自主性重視の環境に適応しやすいという声もあります。
事前に学習計画を立てたり、履修相談を積極的に活用することで、不安は軽減されます。

進学後の就職・キャリアの選択肢

通信制高校出身だからといって、就職に不利になることは基本的にありません。
大学で得た知識や資格、インターン経験などをアピールすることで、十分にキャリアを切り拓くことができます。
むしろ、自分の状況に向き合いながら努力してきた姿勢は、企業にとって高評価につながるケースも少なくありません。

通信制高校でも大学進学を目指せる!成功の秘訣

「通信制だから無理」と思い込まず、成功する人には共通点があります。
以下では、日々の学習習慣や目標設定、適切なサポートの活用法など、大学合格をつかむための実践的なポイントを紹介します。

学習計画と自律が成功のカギ

通信制高校からの進学において最大の武器は「自己管理能力」です。
日々のレポート提出をコツコツ積み上げ、自分で勉強時間をコントロールできる生徒ほど伸びやすい傾向にあります。
無理のない学習スケジュールを作り、小さな目標をクリアしていくことが、志望校合格への近道となります。

「勉強が苦手」でも伸ばせる学び方

勉強が苦手な生徒でも、通信制高校なら自分のペースで学び直すことができます。
まずは基礎の理解から始め、成功体験を積み重ねていくことで「できる」という自信が生まれます。
苦手意識をなくすには、短時間でも毎日続ける学習習慣が重要です。サポート校や家庭教師の活用も選択肢として検討しましょう。

進路が決まらない時はどうする?

「まだ進路が決まらない…」という段階の生徒も少なくありません。
その場合は、オープンキャンパスやオンライン説明会に参加し、情報収集を始めましょう。
将来やりたいことが明確でなくても、「興味のある分野から選ぶ」「得意科目から逆算する」といった方法で進路選択を進めていくことができます。

通信制高校からの大学進学まとめ

通信制高校からの大学進学は、「難しい」とされがちですが、正しい情報と準備があれば十分に実現可能です。
勉強のスタイルやサポート体制を整えることで、全日制高校の生徒と同じように志望校を目指せます。
進学コースの活用や、サポート校との併用、推薦制度の利用など、自分に合った方法を見つけて一歩ずつ前進しましょう。
通信制だからこそ得られる「自由な学び」を活かして、自分だけの進路を切り開くことが大切です。
もし通信制高校で大学進学を目指したくてもどのような勉強をしたらいいかが分からないという方は、家庭教師サービスに依頼してみるのもいいでしょう。

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この記事の著者

曽根 大樹 / 家庭教師のあすなろ 事務責任者

私自身、不登校になった期間があります。でも、あるキッカケのおかげで立ち直ることができ、学校に通うことができました。勉強にも苦労しました。とても厳しい部活で成績が悪いと練習に参加できないため、家に帰ってから必死に勉強しました。でも、疲れていて集中できない。勉強のやり方もわからない。気持ちばかりが空回り…。そんな状態を救ってくれたのが友達のお父さんでした。時間や勉強の仕方を少し工夫するだけで成績は伸ばせることを教えてくれました。ちょっとしたキッカケや工夫で状況は大きく変えられることを、自分の経験を活かして、一人でも多くのお子さんに伝えていきたいと思います。

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