子どもへの対応

不登校の子どもと親が周りの目を気にする理由と対処法

この記事の著者

柳 聡明 / 不登校訪問専門員

不登校の子どもとその親が、「周りの目が気になる」「外に出るのが怖い」と思うのは、ごく一般的なことです。

ですが、そう思って外に出ないでいるともっと億劫になってしまいますし、お子さんの場合は最悪の場合、引きこもりになってしまうことも。

そして子どもが不登校なことで、その親御さんまで周りの目が気になり、お子さんに「平日なんだから外に出ちゃダメ!」なんて言ってしまう場合もあります。

そんな悪循環から一刻も早く抜け出せるよう、今日は不登校の子どもや親御さんが周りの目を気にしないようになる対処法を解説していきます。

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もくじ

周りの目が気になる理由(子どもの心理)

まず、不登校の子はなぜ周りの目を気にしてしまうのか、理由を解説していきます。
「不登校なんだから気になって当たり前でしょ!」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、そういった子どもの感情、親の感情を認識し、整理していくのが不登校から抜け出す第一歩となります。

不登校の子が周りの目が気になるのは、以下のような理由からです。

違和感や孤立感

不登校の子どもは、学校に行かないことによって、周りの子どもたちとは異なる状況に置かれます。この違いについて「自分は異質である」と感じることがあり、それが周りの目を気にする要因となります。

相反する欲求と感情がある

学校は友情や社会的なつながりを築く場所なので、不登校の子どもはこれらの経験を逃すことになります。
「友だちと遊びたい!」「おしゃべりしたい!」という欲求と、「自分はなにか変なのかも…」という不安は相反するものです。その為、周の目を必要以上に気にするようになってしまいます。

周りの目が気になる理由(親の心理)

お子さんが不登校になってしまうと、親御さんも周りの目を気にするようになります。そもそも、親というものは『周囲からの評価』『ご近所さんの目』というものを気にしながら日々、生活を送っています。それなのに、親御さんからすると不名誉に思える『不登校』というレッテルがあるのですから、これも、ごく当然の心理と言えます。この心理について、わかりやすく解説していきます。

社会的な評価へのプレッシャー

親は子どもの未来を思い、社会的な評価や、他の親の期待に応えようとすることがあります。子どもが不登校であることは、親にとっても、他の人からの評価に対しプレッシャー感じることがあります。

子どもへの責任感

親は子どもの健康と幸福に対する責任を感じています。子どもが不登校になってしまうと、「早く復学させなくちゃ」「何をしてあげるべきだろう?」と、周囲から無言の圧力をかけられているように感じます。

このように、不登校の子どもと親が周りの目を気にするのは、心理的要因や社会的プレッシャーによるものです。特に、不登校初期はこの症状が酷い場合があります。ですが、これらは当たり前の気持ちです。「そのうち慣れる」と気楽に構えましょう。

不登校から何か月たっても、この症状が消えない場合は、対処していくことが必要になります。

外出のメリット・子どもにも親にも、いいことがいっぱいある!

外出には子どもと親の両方にとって多くのメリットがあります。以下に、それぞれのメリットを詳しく解説します。

子どものメリット

学びの機会が拡大する

外出すると、新しい場所や環境を探索することができます。新しい出会いや発見は子どもに新たな経験と知識をもたらします。

社会的スキルの向上

外出は他の子どもたちと交流し、新しい友達を作るチャンスです。遊び場やアクティビティに参加することで、コミュニケーション能力や協力スキルが向上します。

運動することで健康になる

戸外での遊びやスポーツ活動は、体力を鍛え、健康を促進します。運動は心身の健康を維持し、ストレスを軽減するのに役立ちます。

自己表現と創造性

戸外の環境は子どもの自己表現や創造力を刺激します。自然の中や美術館など、外出先でさまざまなインスピレーションを得ることができます。

セロトニンが分泌されて幸せな気持ちになる

外出には多くのメリットがあり、その中にはセロトニンの効果も含まれています。
セロトニンは脳内で重要な役割を担う神経伝達物質の一つで、心の健康に大きな影響を与えます。以下に、セロトニンがどのような効果をもたらすかについて説明します。

セロトニンの効果

気分を安定させる
外出や自然の中で過ごすことは、セロトニンの分泌を促進します。セロトニンは幸福感やリラックス感を作り出してくれるホルモンなので、外出によって気分が安定し、ストレスや不安が軽減されることがあります。

ストレスの軽減
セロトニンはストレスホルモンであるコルチゾールと相継続作用を持ちます。 外出によってセロトニンの分泌が増加すると、ストレスホルモンの影響を緩和し、リラックスできる状態を保ちます。

睡眠の改善
セロトニンはメラトニンという睡眠ホルモンの前駆体としても知られています。 外出や活動によってセロトニンが増え、睡眠の質が向上し、より良い休息が得られます。

社交性の向上
外出すると他の人々と交流する機会が増えます。社交的な活動はセロトニンの分泌を刺激し、人間関係を確立し、孤独感を軽減するのに役立ちます。

運動と組み合わせても効果的!
運動もセロトニンの分泌を増加させる効果があります。 アウトドアでの運動は、セロトニンの増加と運動の相乗効果をもたらし、心身の健康をサポートすることができます。

外出することでセロトニンの増加につながり、気分の安定、ストレス軽減、睡眠の改善、社交性の向上など、心の健康に多くのメリットをもたらします。
子どもだけでなく、すべての人にとって、セロトニンは有益な効果があります。

親のメリット

家族の結束が強まる

外出は家族全体の結束を強化することができます。親子で一緒に楽しむ活動や冒険は、親子の絆の大切さに気付かせ、良い思い出を作ります。

リフレッシュとストレス解消

外出は親にとってもリフレッシュできる良い機会です。日常生活から離れ、リラックスし、ストレスを解消できます。

新たな視点を得られる

外出は親も新たな視点を得る機会です。子どもと一緒に新しい場所を探索することで、親も学び、教育に対しての学びを得ます。

子どもの成長をサポート

外出先での子どもの経験は、健全な成長を促進します。親は子どもの好奇心をサポートし、新しいスキルを習得する手助けをする役割を担います。

親子一緒に外へ出かけ、多くのメリットを享受しましょう。家族で積極的に計画し、家族の経験を豊かにしましょう。

また外出は何も親子一緒にすることはありません。子どもにも親にも自分の嗜好があり、それが同じとは限りません。一人で出かけ、人間としての見分を広めていきましょう。

不登校の子どもと親が周りの目を気にしないようにする方法

周囲の目を気にしないようにする方法は、子どもと親の両方が自信を持ち、不安感に打ち勝ち、他人の評価に対処するためのスキルを身につけることです。
そのようなスキルを養う方法を紹介していきます。

子どもへのサポート法

自己認識を強める

子どもが自分の強みや興味を知ることができるよう、手助けをしましょう。自己認識できるようになると、自信を持つことができます。

ポジティブな自己イメージの構築

子どもが自分を肯定的に評価できるように支援しましょう。成功体験を積み、過去の困難から学んだポジティブな側面を思い出させてあげましょう。

失敗に学ぶ

失敗は学ぶ機会と捉え、自分を受け入れる練習をしましょう。

自分の感情を管理できるスキルを習得する

感情を正しく表現し、ストレスや不安をコントロールする方法を身につけましょう。リラックス法やコミュニケーションスキルも重要です。

ストレスや不安をコントロールできるリラックス法

ストレスや不安をコントロールできる方法は、不登校の子どもにとって非常に有用です。リラックス法を紹介します。

深呼吸
深呼吸は、いつでも、どこにいても簡単にできる方法です。ゆっくりと鼻から息を吸い、口からゆっくりと吐き出します。深呼吸を整えることで、リラックス効果が得られます。

瞑想
瞑想は心の平静を取り戻すのに役立ちます。 静かな場所で座り、目を閉じ、深呼吸に集中します。 外部の刺激を排除することで、心を穏やかにすることができます

ヨガ
ヨガは体と心をリラックスさせるのに役立ちます。 柔軟な体操と深呼吸を組み合わせて、リラックスした状態を自分で作り出せるようにしましょう。

自然と感動に合う
自然に触れるということは、多くの人にとってリラックスできる最高の機会です。散歩、公園での時間、森林浴など、自然の中で過ごすと、深い心地よさを感じることができます。

これらのリラックス法は、不登校の子どもがストレスや不安をコントロールし、心の平静を取り戻すために有効です。自分に合った方法を見つけ、継続的に実践していきましょう。

親のサポート法

子どもの気持ちを理解し、共感力を育てる

親は子どもの立場や感情に目を向け、共感することが大切です。

新しいことへの挑戦

子どもの新たな挑戦を応戦し、自信を持たせましょう。また親御さんも新たなことに挑戦してみましょう。

親がモデルとなる

親御さんが明るく前向きでいましょう。子どもにとってはそれが、強力なモデルとなります。自己受容と自己肯定感を高めていきましょう。

周囲の目を気にせず前進するためには、子どもと親がお互いを支え、信じる力を育むことが大事です。新しいことや困難に立ち向かい、共に成長の機会を探していきましょう。

子どもと親が趣味を楽しむ方法

周囲の目を気にせず、一緒に趣味を楽しむ方法は、子どもと強い絆を築き、自己受容感を高めるのに役立ちます。 以下は、親子で趣味を楽しむための方法です。

もちろん、それぞれが自分一人で趣味を楽しむのも非常に良いことですので、やりたいことが見つかったら遠慮せず、自分だけで始めてみましょう。

共通の興味を見つける

親と子どもが共感できるものや趣味を探しましょう。アート、音楽、スポーツ、読書などさまざまな形式があります。

一緒に学ぶ

新しい趣味を始める場合、一緒に学ぶことは楽しい経験です。例えば、絵を描くことを楽しむなら、親子で絵画教室に参加してみましょう。体験入学などの制度を利用して、いろいろなことを試してみましょう。

進捗を共有する

趣味を楽しむ過程で、お互いの進捗を共有しましょう。成果を称賛しあい、お互いの自信を高めることが重要です。

親子でチームを組む

いくつかの趣味や活動は、親子が協力してチームを組む良い機会となります。例えば、一緒にキャンプ旅行を計画したり、家庭菜園を始めたりすると、自然と親しむこともできます。

楽しむ時間を大切にする

忙しい日常生活の中で、親子で一緒に過ごす時間を大切にしましょう。週末や休日を活用して、趣味に没頭し、良い思い出を作りましょう。

知識を共有する

趣味についての本や記事を読んで、親子で知識を共有しましょう。知識を深めることで、より充実した趣味の時間を体験できます。

自己表現の場として活用する

趣味は自己表現の手段でもあります。親子で趣味を育て、自分自身を表現し、個性を発揮するようにしましょう。

失敗を受け入れる

趣味に関しては、失敗や挫折もつきものです。お互いに失敗を受け入れ、共に成長する機会ととらえましょう。

親子で趣味を楽しむことは、包括感を高め、子どもと親が自己受容感を育むのに役立ちます。 共通の趣味は楽しさと絆をもたらし、周囲の目を気にせずに生きていく力を育みます。

外出するとき気をつけたいこと

親御さんと一緒のときは大丈夫かも知れませんが、平日の昼間に子どもが一人で出歩いていると、何か言われる可能性もあります。外出する際は、不登校の子どもの気持ちや状態を考慮しながら、以下のポイントに気をつけましょう。

服装

子どもが外出する際には、子ども自身の快適さを優先させてあげましょう。親があれこれ口をはさんでも、ムッとするだけです。

学校の制服でも大丈夫?

学校に行っていて抜け出した訳ではないので、制服は辞めた方がいいでしょう。平日の昼間には目立ちすぎます。外出時は自分の個性を楽しみましょう。

補導されたら?

不登校の子が平日に外出していると、補導される可能性もあります。そのことを事前に親子で話し合っておき、親御さんはいつでも電話が通じる場所にいるなどの策を講じておきましょう。

これだけはNG! 強制的な外出や登校

不登校の子どもに外出や登校を強制するのは、絶対にNGです!子どもの不登校にはさまざまな問題や心理状況が絡んでいるので、強制的な対応は問題を悪化させる可能性があります。
親がしてはいけない、NGなアプローチを紹介しておきます。

無理に登校させない

不登校の子どもを無理に登校させることは、子どもにとってストレスや不安を増大させることがあります。自分のペースで進むことを尊重しましょう。

叱責や罰を与えない

不登校の原因は様々です。 子どもを叱責したり罰を与えたりすることは、問題を複雑にすることはあっても、解決には向かいません。

子どもの悩みを無視しない

お子さんが今抱えている悩みごとや問題を無視するのはやめましょう。問題を無視しても解決が長引くだけです。子どもの気持ちや考えに敏感に耳を傾け、支援できるようにしましょう。

不登校の子どもの状態や気持ちを考え、無理に外出させようとしたり、登校を強制したりするのは絶対にやめましょう。子どもの信頼を大切にし、支え合い、親子一緒に問題解決に取り組む姿勢が、不登校克服の一歩になります。

不登校の子どもと親が周りの目を気にする場合は、一緒に自己肯定感を高めていこう

不登校や周囲の目を気にすることは、子どもや親にとって精神的な負担となることがあります。

初めは「めんどくさい」「人の目が怖い」と感じるかも知れませんが、少しずつ外に出るようにしましょう。
外出活動には多くのメリットがあります。ストレスが軽減され、睡眠が改善され、社交性が向上します。
これらの効果が、不登校の問題や周囲からのプレッシャーに対処するために、非常に有効です。

また、親御さんは子どもへのサポートとして、子どもの趣味や興味を尊重し、一緒に楽しむようにしましょう。
親が子どもの趣味をサポートし、一緒に時間を過ごすことで、子どもの自己受容感や自己肯定感が育まれます。
さらに、親御さん自身の自己受容を促進し、ストレスを軽減するためには、自分自身に優しく接することが大切です。

最も重要なのは、子どもと親が共に困難を乗り越え、自己受容を促進し、周囲の期待に左右されずに前進する方法を見つけることです。
外出し、趣味の活動を楽しむことはその手法の一つであり、子どもと親が共に成長し、新たな可能性を見つける旅の一部となることでしょう。

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この記事の著者

柳 聡明 / 不登校訪問専門員

とにかくサッカー漬けの毎日。8歳からサッカーを始め大学でもサッカー部に所属していました。高校は県でも有数の進学校にスポーツ推薦で入学。なので、授業についていくのにも必死。最初の定期テストでは赤点も3つ…。この成績が続くと部活もクビに…。なんとかしなければと、登下校の時間やスキマ時間を使って、勉強と部活の両立の方法を考え乗り越えてきました。こうした自分の経験も活かして、勉強で困っているお子さんを一人でも多くサポートしていきたいと思います。

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