子どもへの対応

【不登校のメンタルケア】子どもが腹痛を訴える原因と対処法

この記事の著者

曽根 大樹 / 事務責任者

「学校へ行こうとするとお腹が痛くなる」
「本当に身体の調子が悪いの?」
「不登校と腹痛の関係って?」

こんなことでお悩みではありませんか?

腹痛と不登校と聞くとあまり因果関係はなさそうに見えますが、実は不登校からくるストレスが原因で腹痛に見舞われてしまう子は少なくありません。

本人の意志と関係なく、『朝、学校へ行こうとするとお腹が痛くなってしまう』なんて、可哀そうで見ていられませんよね。

そこで今日は、不登校のお子さんが腹痛を抱える理由と対処法をお伝えしていきます。



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不登校のお子さんが腹痛を訴える理由

不登校のお子さんが腹痛を訴える理由は次の通りです。

● 学校に行こうとするとストレスが高まる
● 学校に行けないことに対して不安が大きくなる

不登校のお子さんが腹痛を訴えるケースは、学校に行くとなったときと、学校に行けない自分を不安に思うとなっているときです。

この二点について、以下では詳しく解説します。



学校に行こうとするとストレスが高まる

不登校の子さんが腹痛を訴える理由の一つ目は、学校に行こうとするとストレスが高まることです。

後ほど詳しく解説しますが、腹痛が発生する要因としては病原菌によるものか、ストレスによるものか二通りにわかれます。

ですから、不登校のお子さんが体調不良でない限り、ストレスによる腹痛が発生していると考えたほうがいいでしょう。

不登校の状態から学校に行くとなると、多くのお子さんからの目や慣れない環境に行くことになるので、当然、いつも以上のストレスを抱えてしまいます。

その結果、ストレス症状として腹痛が出てしまいます。



学校に行けないことに対して不安が大きくなる

一方で、不登校のお子さんが自分自身を責めてストレスを抱えてしまう場合もあります。

というのも、不登校の状態になると学校を卒業できなかったり、将来の不安を抱えてしまったりして、学校へ行けないことによるストレスも生じる可能性があるからです。

学校に行けないことに対しての不安が大きくなると、単なる思い込みであったとしてもストレスを抱えてしまいます。

このような状況の中で、ストレス症状として腹痛を抱えてしまうこともあります。

このストレスによる腹痛はなぜ起こってしまうのかを理解し、両者の対策方法を考えていきましょう。



ストレスによる腹痛のメカニズムを覚えておこう

ストレスによる腹痛を緩和するためには、まずメカニズムを押さえておく必要があります。

ストレスによる腹痛は、自律神経による影響が大きくなります。

自律神経とは体全体の調節をする神経のことで、自律神経が乱れてしまうと腹痛や不眠症などが現れてしまいます。

具体的に自律神経の乱れによる影響をお伝えすると、以下の通りです。

● 吐き気
● 多汗
● 全身のだるさ
● 頭痛
● 肩こり
● 腹痛

その他にも、色々な影響が出てくるので注意しましょう。

自律神経が乱れると、とくに腹痛や吐き気といった消化器官系への影響があるため、腹痛以外の症状が出ていたとしても、気をつける必要があります。



不登校による腹痛を治す方法

ここまでストレスによる腹痛のメカニズムについて解説してきましたが、主な理由はストレスによる自律神経の乱れです。

となると、ストレス要因をまずは取り除くところからスタートしなければ、いつまでたっても腹痛は解消されないということになりますよね。

このことから、不登校による腹痛を治す方法として、以下の方法が考えられます。

● 一旦学校に関する情報を避ける
● 不登校の原因を専門家と一緒に探る
● ストレス要因を緩和する方法を探る
● 学校は徐々に慣れていく

それぞれ解説していきます。



一旦学校に関する情報を避ける

不登校による腹痛を治す方法の一つ目は、大きなストレス要因となっている学校に関する情報を避けることです。

お子さん自身が学校に関して考えているのに、親御さんからも学校の情報を伝えてしまうと余計にストレスがかかってしまいます。

ですから一旦は学校の情報を一切遮断して、何も考えず日常生活を送れるようにしていくべきです。

その後腹痛が治まってきたら、徐々に不登校の原因を探っていくようにしましょう。



不登校の原因を専門家と一緒に探る

腹痛が治まってきたら、不登校の原因を親御さんと専門家と連携して探していくことをおすすめします。

というのも、親御さんとお子さんは何でも話していいという信頼関係を構築しなければいけませんし、第三者でしか聞き取れない情報もあるからです。

例えば、何でも話せる状況を親子間で作っていたとしても、どうしても話せない内容もあります。

逆に専門家の先生はいい意味で赤の他人なので、お子さんや親御さんも話しやすい状況を作れます。

このように不登校の原因は話しにくい内容もあるので、第三者を絡めて解明したほうが効率的なのです。



ストレス要因を緩和する方法を探る

不登校の原因が明確にされたら、どのようなことがストレスになっているのかをお子さんと確認していきましょう。

学校に行くことを分解し、ストレス要因になることを確認すると次のような例が出てきます。

● そもそも通学が辛い
● 学校の友達の目が辛い
● 勉強についていけないことが辛い

この他にもイジメの主犯格がクラスにいるといったものも、当然、ストレス要因です。

ですから、学校に行くという言葉を分解して、どこにどんなストレスがあるかを確認し、どんな方法であればストレス緩和ができるのかを考えていくようにしてください。



学校は徐々に慣れる

最後は、学校に徐々に慣れていくことです。

ここまでの方法がうまくいっても、学校に行くというだけでストレスを抱えてしまうお子さんがほとんどです。

理由がわかってストレス緩和の方法もわかっても、最初は保健室登校などで様子見するといった措置を学校と連携して行ってください。

親御さんが焦る気持ちもわかりますが、急がば回れを意識しましょう。



不登校による腹痛以外のストレス症状

先ほどまではストレスによる自律神経の乱れからくる腹痛をメインに扱ってきましたが、不登校による体の不調は自律神経の乱れからくるものだけでなく、運動不足によるものも考えられます。

これらの症状について、体と精神にわけて一度確認しておきましょう。



腹痛以外のストレス症状①体の症状

不登校によって現れる体の症状には、次のようなものがあります。

● 肥満
● 体力不足
● 自律神経の崩れからくる症状(頭痛・腹痛など)

特に運動不足による消費カロリーの低下は、肥満や体力不足を招いてしまう可能性があるため、不登校が長期化する場合にはご家庭で運動できる仕組みを作ることが大切です。



腹痛以外のストレス症状②精神に関する症状

精神に関する症状でもっとも代表的なのは、うつ症状です。

うつ病の発症原因は詳細に解明されていませんが、ストレスが関わることは多くの専門家が認めるところです。

ストレスによる腹痛を発症していると、その先にはうつ病があると考えておきましょう。

実は腹痛も精神的要因が身体に現れている、精神的症状です。現在は腹痛として症状が現れているために、うつになってないと考えても過言ではありません。

ですから、ストレスによる腹痛が発生している場合には、その要因を取り除いてあげることがとても大切です。



腹痛に限らず、不登校のサインを見つけたらできること

先ほど腹痛に限らない体と精神の症状について解説してきましたが、不登校のサインを見つけたら、ご家庭でできることを実践してみましょう。

● これまでと態度を変えない
● 学校の話を一旦しない
● お子さんとの時間を増やす
● 気分転換をする

もちろん学校との連携を強めることも必要ですが、同時に、ご家庭でできることを実践していきましょう。

それぞれ解説していきます。



ご家庭でできること①これまでと態度を変えない

不登校のサインを見つけたらご家庭でできることの一つ目は、これまでと態度を変えないことです。

不登校だからといって特別扱いはせず、体調が戻るまではお子さんを休ませ、その後は学校に行っているときと同じ日常生活を送りましょう。



ご家庭でできること②学校の話を一旦しない

次に、ストレス要因になる学校の話はできるだけしないことをおすすめします。

というのも、学校の話をしてしまうとお子さんが過剰に反応してしまう恐れがあるからです。

もちろん必要に応じて学校の話をする必要はありますが、1分?2分で伝えられることがほとんどなので、必要以上の話題は提供しないことを意識してください。



ご家庭でできること③お子さんとの時間を増やす

冒頭部分でもお伝えしていますが、お子さんとの時間を増やすのも重要です。

お子さんと親御さんの関係が何でもいい合える仲になっていないと、お子さんがなぜ学校に行かないのかというストレス要因を話してもらえません。

そのためお子さんと対話の時間を設け、同じ目線で日常生活やこれからのことを話せるようになるのを目標に、時間を増やしていきましょう。



ご家庭でできること④気分転換をする

最後は気分転換をして、学校のことを忘れるのも大事です。

お子さんは不登校に関して思っている以上に自分自身で考えているものです。

このような状況下で、自室に引きこもりがちになっていると余計に学校のことを考えてしまいます。

ですから、ご家庭全体で学校から離れる意識を持ち、親御さんが仕事を休めるなら、思い切って遠出をすると気分転換になりやすいです。

一度学校から離れて考えてみると、頭の中も整理され話しやすい状況も作れるので、試してみる価値は十分にあります。



不登校の腹痛は他の症状として現れる場合も。お子さんをよく観察することが大切です

腹痛を抱える原因は、学校へ行くことや行っていないことに対するストレスが、自律神経に影響を及ぼすことです。

このように、ストレスは万病のもとになってしまうので、これ以上お子さんを苦しめる状況を減らすためにも、ストレス原因を取り除くところからスタートしましょう。

そのために第一に必要なことは、まずストレスの原因を見つけることですので、お子さんと対話ができる環境を作りが重要になります。

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この記事の著者

曽根 大樹 / 事務責任者

私自身、不登校になった期間があります。でも、あるキッカケのおかげで立ち直ることができ、学校に通うことができました。勉強にも苦労しました。とても厳しい部活で成績が悪いと練習に参加できないため、家に帰ってから必死に勉強しました。でも、疲れていて集中できない。勉強のやり方もわからない。気持ちばかりが空回り…。そんな状態を救ってくれたのが友達のお父さんでした。時間や勉強の仕方を少し工夫するだけで成績は伸ばせることを教えてくれました。ちょっとしたキッカケや工夫で状況は大きく変えられることを、自分の経験を活かして、一人でも多くのお子さんに伝えていきたいと思います。

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