勉強・受験

不登校の中学生の進路。進学先や高校以外の進路と親のケア

この記事の著者

柳 聡明 / 不登校訪問専門員

「不登校でも受験できるの?」
「また学校に通えなくなったらどうしよう」
「学力は足りるのかな…」

こんなことでお悩みではありませんか?

お子さんが不登校でも「高校くらいは行って欲しい…」と親御さんなら誰だって思います。でも出席日数や学力不足等さまざまな不安もあるので、不登校生の進路選びに親御さんはヘトヘトになってしまいますよね。

そこで今日は不登校の中学生の進学先や高校以外の進路を紹介し、選ぶ場合の注意点などを解説していきます。最後に親御さんの心身のケア方法も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

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不登校の中学生の代表的な高校進路

まずは高校と高校以外の進路を紹介していきます。メリットデメリットも詳しく解説してありますので、お子さんにあっているか等をじっくり検討し、進学してから後悔のないようにしてください。

全日制高校

全日制高校は、通常の高校と同じように週5日通学し、一般的な高校生活ができるスタイルです。 不登校の中学生が全日制高校進学を考える際には、以下のメリットデメリットを参考にしてください。

メリット

学校生活の正常化
全日制高校では、他の普通の高校生と同じように授業や部活動に参加することで、学校に行けなかった生活を以前のように戻せます。社会とのつながりや人間関係に劣等感を感じることがなくなることが期待できます。

進学の機会:
全日制高校を卒業することで、大学進学や専門学校への進学の機会が広がります。一般的に、全日制高校の卒業生は進学の選択肢が豊富です。

学習のサポート:
全日制高校では、専任の教師が学習のサポートを行っており、授業や学習計画の面で支援が受けられます。

デメリット

遅れを感じる
不登校期間があるため、他の生徒と比べて学習内容に遅れを感じることがあります。また自己学習や補習が必要となることもあります。

配慮がなくなる
不登校の経験を持つ中学生が全日制高校に進学しても、周囲から不登校防止等の配慮をしてもらえることはなくなります。

選ぶ際の注意点

学習状況の確認
全日制高校への進学を考える場合、不登校期間の学習状況や学力を正確に把握し、それに合った学校を選ぶことが重要です。

学校のサポート体制
不登校の経験を持つ中学生には、学習や心のケアに対するサポートが必要です。学校のサポート体制やカウンセリングなどの支援状況を確認しておきしましょう。

通信高校

通信高校は、全日制高校とは異なり、主に通信教育を通して学びを進める高校です。 不登校の中学生が通信高校進学を考える場合、以下のメリットデメリットを参考にしてください。

メリット

自宅で学習
通信高校は、学校へ通うことなく自宅で学習ができるのが特徴です。 不登校の中学生が通信高校に進学する場合、自宅環境で学習を進めることができるため、学校へ通うことに抵抗がある子には最適と言えます。

自分のペースで学習
通信高校では、自分のペースで学習を進めることができる点が魅力です。 不登校期間の遅れを取り戻すための学習スピードを調整できるため、無理なく学習に取り組むことが可能です。

教材の提供とサポートが受けられる
通信高校では、学習教材やテキストが提供され、専任教員やカウンセラーからのサポートも受けることができます。 遠隔でも学習の進み具合や理解度を確認し、必要なサポートを受けられる仕組みが整っています。リラックスした環境で学ぶことができることで、学習への抵抗感を減らすことができるでしょう。

デメリット

対面授業がない
通信高校では対面授業が行われないため、他の生徒との交流を持つ機会が制限されてしまいます。社会とのつながりを持ちたい子には、対面授業がないのは不都合かもしれません。

自己管理能力が必要
通信高校では自宅で学習するため、自己管理能力が求められます。計画的に学習を進める必要があるので、学習への取り組みや日常生活のバランスを整えるスキルが必要です。

選ぶ際の注意点

学習内容とカリキュラムの確認
通信高校の学習内容やカリキュラムを十分に確認し、中学生が興味を持ち学びたい分野がカバーされているかどうかをチェックしましょう。

サポート体制の確認
通信高校のサポート体制やカウンセリングの提供など、不登校の中学生が必要なサポートを受けられるかどうかを確認しましょう。

学習スケジュールの調整
通信高校では自分のペースで学習が進められますが、学習スケジュールの調整や時間管理が必要です。自己管理能力が弱いと感じる子は在学中にトレーニングしていきましょう。

自己モチベーションの確認
通信高校では自宅で学習を進めるため、自分のやる気が何より重要になります。

定時制高校

定時制高校は、通信制と全日制の中間的なスタイルで、週に数日程度学校に通う授業形式です。不登校の子が定時制高校を選ぶ場合、無理のない範囲で学校へ通学し、復学を目指すステップとして利用する子が多いです。

メリット

学習時間の効率的な活用
定時制高校では、夕方から夜の短い時間に授業が行われるため、学習時間を効率的に活用できます。授業時間以外に自主学習を行うことで、不登校期間の遅れを取り戻すことができます。

就労と学びが両方できる
定時制高校では夕方から夜に授業が行われるため、就労と学びの両立がしやすく、そのような体制で通学するクラスメートも多いです。

授業内容が実践的
定時制高校は働きながら学ぶことを重視しているため、授業内容は実践的なものになります。また、進学や就職に向けた特別なカリキュラムや職業訓練も行ってくれます。

サポートが手厚い
定時制高校では、不登校の中学生が学業に取り組む際にさまざまなサポートが行われます。具体的なサポート内容は学校によって異なりますが、以下に一般的に提供されるサポートの例を紹介します。

●学習支援
不登校の中学生が学業に取り組む際に、個別の学習支援が行われることがあります。先生やカウンセラーが学習進捗をモニタリングし、学習のサポートやアドバイスをしてくれます。また、自主学習を進めるための指導や学習計画の立て方についてのサポートも行われます。

●進路相談
定時制高校では、進路相談が行われ、不登校の中学生が将来の進路について考えるサポートが行われます。進路選択の選び方や進学、就職に向けたアドバイスを教わりながらじっくり考えることができます。また、進学先の調査や資格取得に必要な情報提供も行われます。

●心のケア
不登校の中学生の心のケアが重要視されており、カウンセリングサービスや子どもの気持ちに寄り添った支援が行われることがあります。学校生活におけるストレスや不安を軽減するためのサポートを行い、不登校の原因や対策に向けた支援もあります。

●就職支援
定時制高校では、就職に向けたサポートも充実しています。 カリキュラムに定められた職業訓練や就職相談などが行われ、不登校の中学生が社会的に準備できるようサポートしてくれます。また、職業適性を調査し、企業との連携、就職活動をサポートすることもあります。

●親の支援
定時制高校では、不登校の中学生の親御さんへの支援も行われます。親との連携を強化し、子どもの進学や学習に対してよりきめ細やかな支援をしてくれます。親御さんが子どもの学業に対して適切なサポートを行うことができるようになれば、不登校の克服にもつながります。

このように定時制高校では不登校の中学生が自分に合った進路を見つけ、社会で自立して活躍するためのサポートを行っています。

デメリット

交流の機会が制限される
定時制高校では授業時間が短縮されているため、他の生徒との交流の機会が通常の高校よりも制限されることがあります。社会性やコミュニケーション力を養うためには、学校以外での交流を持つ必要もあります。

学習内容が制限される
定時制高校のカリキュラムは通常の高校と比較して、授業時間が短縮されているため、科目数や学習内容が制限される場合があります。一般的には、主要な教科書やカリキュラムを活用し、必要な科目をカバーする必要があります。

その他の進路

高等専修学校

高等専修学校は、特定の分野に特化した学習ができる学校です。自分が興味を持っている分野やつきたい職種について学びたい分野に焦点を合わせることができます。

メリット

実践的な教育
高等専修学校では、専門職業に必要な知識と技術を習得するための実践的な教育が特徴です。カリキュラムは理論よりも実践に重点が置かれ、実際の業務や実習を通じて能力を高めることが目指されています。不登校の中学生が実際に興味を持って取り組む分野がある場合、高等専修学校でその分野に特化した勉強をして、将来の職業につながるスキルを身につけることができます。

就職に強い
高等専修学校は、産業界や企業との綿密な連携を持っているので、求人情報の提供や実習先の紹介など、就職に向けた強力なサポートが行われます。専門職業に特化したカリキュラムや実践的な学びは企業からの評価も高く、卒業生の就職率が高いのが特徴です。

専門的な学習に集中
高等専修学校では、特定の専門分野を集中的に学ぶことができます。不登校の中学生が興味を持つ分野に重点を当て、深い知識や技術を身につけることができます。

デメリット

学びの分野に偏りがある
高等専修学校は専門職業に特化した学びを提供しますが、そのため一部の分野に偏りがある場合があります。もし不登校の中学生が将来の進路をまだ具体的に決めていない場合、他の広範な学問に触れる機会が少なくなってしまいます。

選ぶ際の注意点

一般教養が疎かになる
高校等専修学校は専門的な学習が主体となるため、一般教養の学習が疎かになることがあります。

技能連携校

技能連携校は、産業界や企業と連携した実践的な教育を提供する学校です。専門職業に特化した学びを行いながら、実務経験を得ることができます。職業教育実践に重点を置いており、学校と産業界が連携してカリキュラムを組み立てることで、現場で求められるスキルや知識を身につけることが可能となっています。

メリット

実践的な学びができる
技能校では実務経験を重視した教育が行われるため、実際の仕事に必要なスキルを直接学ぶことができます。 不登校の中学生が将来の職業に就くために実践的な学びを望む場合に適しています。

デメリット

大学進学には向かない
技能連携校は職業教育実践に重点を置いているため、大学進学を考える際には一般的な高校や専門学校と比べて選択肢が少なくなります。 大学進学を希望する場合は、進路に合った選択肢があるかどうか、よく確認しましょう。

一部の分野に偏りがある
技能連携校は業界と連携してカリキュラムを組むため、一部の分野に偏りがある場合があります。不登校の中学生が興味を持つ分野が他の学校に比べて限定されている可能性があります。自分の将来の目標に合った学校を選ぶため、慎重に選ぶ必要があります。

選択肢の限定
技能連携校は数があまり多くないので、地域によっては学校の選択肢が限定されることがあります。遠隔に通う必要がある場合や、希望する学校が近くにない場合には、進学先を探す際にも考慮しなければなりません。

選ぶ際の注意点

自分の将来をよく考えてから決める
不登校の中学生が技能連携校を選ぶ際には、自分の将来の希望や興味をよく考えることが重要です。 将来の進路や職業に対する自分の目標を明確にし、それに適した学校を選ぶことが大切です。

どんな実務経験が積めるか調査する
技能連携校のカリキュラムと実務経験について詳しく調査し、学校ごとの特徴を把握することが重要です。自分が学びたい内容やスキルを実際に身に付けられるか確認しましょう。

進路の幅広さ
技能連携校を卒業した後の進路先についても考慮しましょう。自分の希望する職業が技能連携校の卒業生に求められるものと合致しているか、確認することが大切です。

高校認定(高等学校卒業程度認定試験)

高校に進学するのは気が重いけど大学には進学したい子が受けるのが高校認定です。高校を卒業しなかった人や進学しなかった人たちの学力を測るテストです。

文科省が実施しているので、合格者は高校卒業と同程度、または同等以上の学力があると認定されます。また大学、短大、専門学校などの受験が可能になります。一部の公務員試験も受験可能です。

メリット

柔軟な学習環境
高校認定は通信制やオンライン学習を活用できる場合があり、自分のペースで学習することができます。 不登校の中学生にとって、無理なく学習を進めることができるメリットがあります。

デメリット

進路の選択肢が狭くなる
高校認定を取得した場合、一部の大学や専門学校などで入学制限を受ける場合があります。一般的な高校卒業資格と比較すると進路選択が狭くなる可能性があります。

選ぶ際の注意点

進路や目標を決めておく
高校認定を選ぶ前に、将来の進路や目標を明確にすることが重要です。高校認定の取得後に進学や就職をするかどうかをよく考え、適切な進路を選択しましょう。

学力の確認と準備が必要
高校認定は学力が求められる試験です。 受験前に自分の学力をしっかりと確認し、試験のため勉強しておくことが必須です。定期的に模擬試験を受けたり、学習計画を立てたりして、合格に向け準備を進めましょう。

家族や指導者との相談
高校認定を選ぶ際には、家族や学校の先生とよく相談することが大切です。自分だけで進路を決めるのではなく、周囲の意見やサポートを受けながら慎重に選択していきましょう。

就職

不登校の中学生が高校進学を選ばずに、直接就職を希望する進路もあります。 職業訓練などを受けて社会でのキャリアをスタートさせます。

メリット

初期の社会経験
就職を選ぶことで、早い段階で社会経験を積むことができます。 実際の職場で働くことで、社会のルールや仕事の責任感を学び、成長する機会を得ることができます。

収入の確保
就職を選ぶことで、一定の収入を得ることができます。経済的に自立できるので、生活に必要な費用を賄うことも可能となります。

専門的なスキルの習得
就職先での仕事には専門的なスキルや知識が求められます。そのため、就職を選ぶことで特定の職業に特化したスキルを磨くことができます。

デメリット

進学の勝負
就職を選んだ場合、進学の道が制限される場合があります。大学や専門学校への進学を希望する場合は、高校卒業資格が必要となる可能性があるので、将来の進路を考慮した選択が必要です。

キャリアへの望みが薄い
中卒で就職する場合、将来キャリアへステップアップするが閉ざされてしまう可能性があります。長期的なキャリアパスを考える際には、慎重に選択する必要があります。

選ぶ際の注意点

進路の選択の検討
不登校の中学生が就職を選択する場合、まだ若く自分の将来への目標が固まってない場合が多いです。自分の興味や得意な分野をよく検討してみましょう。

成長できる職場や業界を選ぶ
中卒で就職を選ぶ場合は、将来的にスキルや経験を考慮して、成長できる職場や業界を選ぶことが成功への鍵となります。

高校受験のために乗り越えること

不登校の中学生が高校受験するためには、不登校であった分、やらなければならないことも多いです。
高校受験には何が必要がをあげていきます。

やる気

受験を目指す不登校の高校生にとって、やる気を持ち続けることは非常に重要です。 不登校の期間が長くなると、学習が低下してしまう場合がありますが、進路を考える上では意欲を取り戻すことが必要です。

親御さんや学校の先生、カウンセラーなどにサポートを求め自分の目標や希望を再確認し、やる気を取り戻していきましょう。

内申点

高校受験では、内申点が非常に重要です。 不登校の中学生が高校を受験する際、大きな壁になるのが内申点の向上です。
内申点は中学校での成績や授業態度などを総合的に評価したもので、大抵の高校が受験の際、点数として採用しています。
内申点を向上させるために、以下の点に注意しましょう。

学力の向上
不登校期間に学習を怠った分を取り戻すために、効率的な学習計画を立てることが必要です。補習や家庭教師の活用、学習支援プログラムなどを活用して、学力の向上を図りましょう。

定期テスト対策
定期テストの結果は内申点に反映されることが多いため、定期テスト対策を重点的に行いましょう。模試や過去問題の克服、苦手科目の克服に努めましょう。

態度や協調性の向上
内申点には学業成績だけでなく、授業態度やクラスの仲間たちとの協調性も評価されます。もし授業以外なら登校が平気であれば学校行事には積極的に参加し、人間関係を良好に保つことを心がけましょう。

出席日数

受験に関して、出席日数も重要な要素です。出席日数が足りないと、受験資格すら持てないこともあり得ます。
出席日数が足りない場合は、学校と連携し支援機関の協力を得て、出席日数の補完を受けることが可能です。出席日数としてカウントしてくれるフリースクールに通うなど対応方法を取りましょう。
また、一部の高校では出席日数の条件を緩和している場合もありますので、そのような高校を選択することも考慮してください。

出席日数を増やす場合の注意点

登校リズムを取り戻す
不登校期間に崩れてしまった不規則な生活リズムを改善し、定期的な登校を習慣づけることが大切です。毎日のルーティンを整え、規則正しい生活を心掛けましょう。

学校への不安を解消しておく
学校への不安やストレスが学校に行けない原因となる場合があります。不安の原因を特定し、学校と話し合い、対応策を立ててもらうようにしましょう。

やる気

受験を目指す不登校の高校生にとって、やる気を持ち続けることは非常に重要です。 不登校の期間が長くなると、学習が低下してしまう場合が多く、進路を考える上では意欲を取り戻すことが必要です。
受験は集中力や努力が必要となるため、自分の目標を持ち積極的に取り組む姿勢を持ちましょう。どうしてもやる気になれない場合は「三か月だけやろう」と期間を決めて取り組むと、気がラクになります。

やる気を高める方法

目標を決める
受験に向けて明確な目標を立てることで、モチベーションとやる気が向上します。具体的な目標を持ち、それを達成するための計画を立てて取り組みましょう。

自己肯定感の向上
自分の能力や成果に対して自信を持つことが大切です。過去の成果を振り返り、自己肯定感を高めていくとやる気もアップします。

サポート体制の活用
家族や友人、学校の先生など、周囲のサポートを受けると「自分はひとりぼっちじゃない」と安心でき、さらに「みんなの期待に応えよう!」とやる気が出ます。
ただしプレッシャーなるほど頼り過ぎてはいけません。

不登校の中学生が高校受験を乗り越えるには、内申点の向上や出席日数の確保、自らのやる気の向上など、さまざまな課題に取り組む必要があります。周囲のサポートを活用しながら高校受験を乗り切るための準備を進めていきましょう。

不登校の進路を決める親がやるべきこと

不登校中学生の進路選択に関しては、親御さんが重要な役割を担います。子どもたちが自分自身の進むべき正しい道を見つけるために、親御さんが受け止める力と応援する心を持つことが大切です

子どもの意見を尊重する

不登校の中学生の進路選択に対しては、子どもの個性や希望を尊重してあげましょう。親御さんの意見をおさえながらサポートする姿勢が重要です。また親御さんが無理な期待をかけないように注意しましょう。

相談と情報収集

不登校の子どもに関する進路相談や情報収集を積極的に行いましょう。学校の担当やスクールカウンセラー、支援機関や親の会など、様々な情報源を活用し、適切な進路を決められるようサポートしていきましょう。

相談と情報収集

親御さんが子どもたちの進路について、しかるべき人たちに相談し情報収集を行うことは重要なステップです。学校の担任やスクールカウンセラー、進路指導の専門家などに何でも遠慮なく相談してみましょう。
また進路に関する情報を集めておくと、子どもが興味を持つ分野や学校を見つけるための手助けになります

相談できる人たち

●担任
教師とのコミュニケーションを大切にしましょう。 担任は子どもの学習や行動について親が知らない子どもの姿を知っています。 子どもの強みや興味、進路に対する考えを共有し、適切な進路選択につながるよう協力を要請しましょう。

●スクールカウンセラー
スクールカウンセラーは心のケアや進路相談を行う専門家です。親御さんがスクールカウンセラーに相談することで、子どもの心の悩みや進路選択に対してアドバイスを受けることができます。親御さんが子どもをサポートするためには、心のケアも重要な要素となります。

●支援機関
不登校中学生の進路支援には、支援機関の利用も役に立ちます。地域には進路指導を行う機関やサポート団体がありますので探してみてください。このような機関を親御さんが積極的に利用することで、進路の選択肢路選択を増やし、適切な進路をサポートすることができます。

●親の会
不登校の親御さん同士が情報交換や相談を行う親の会も存在します。親の会に参加することで、同じような悩みを持つ親御さんと悩みを相談し、情報を共有することができます。親御さんの気持ちもグッとラクに保てるようになるので、いつでも冷静でいられます。

不登校の中学生の進路を決める親御さん自身のケア

不登校の中学生の進路を決める際に、親御さんが心身ともに健康であることが、子どもをサポートするための大切な要素です。無事に進路が決定するまで親御さんがバテないようご自身のケアも欠かさずに行ってください。
ここでは、親御さんが心身の健康を意識しながら子どもをサポートするためのケア方法をいくつかご紹介します。

自分の負の感情を受け入れる

不安や焦り、心配、不安など、その感情を否定せずに受け入れることが大切です。自分自身と向き合い、感情を冷静に受け止めていくと、心がラクになります。

趣味や興味を持つ

親御さんも自分の趣味や興味を持つことが大切です。時間を作って、自分の楽しみを追求することでリフレッシュし、ストレスを解消しましょう。

健康的な生活習慣を保つ

規則正しい生活リズムやバランスの取れた食事、十分な睡眠を心がけることで、身体の健康を維持することができます。健康な身体は精神の安定にもつながります。

親の会やサポートグループに参加する

上の項目にも書きましたが、不登校の子どもを持つ親御さんが集まる親の会やサポートグループに参加することで、同じような経験を持つ他の親御さんと情報交換や相互サポートができます。孤独感を解消し、共感を得ることができる場です。

限界を見極めておく

親御さんも人間なので、無限のエネルギーや忍耐力を持つことはできません。日々の子育てや不登校の状況に対応する中では、ストレスや疲労が溜まることがあります。 そのため、無理をせずに自分の身体や心のサインを感じ、リラックスする時間を持つことが大切です。
適度にリラックスするには自分の限界を知り、限界になる前に休養を取ることが重要です。

これらのケア方法を実践することで、親御さん自身の心の健康を見つめながら、お子さんの進路を決める過程を笑顔で乗り切ることができるようになります。そして、親御さん自身もお子さんと一緒に成長し前向きな姿勢を持つことが、お子さんの将来にとっても大きなサポートとなります。

不登校の中学生の進路選びは、やれることから少しずつ取り組んでいこう

不登校の中学生が進路を選ぶ際には、様々な課題がありますが、親御さんのサポートと理解が大きな力になります。

子どもの意見を尊重し、相談と情報収集をしながら、正しい進路選択をサポートしていきましょう。

また、高校受験を目指す場合は内申点や出席期間、やる気なども必要になります。やれることから少しずつ取り組み、乗り越えていけるよう進んでいきましょう。

最終的にお子さんの個性や希望に合った進路を選べれば、それは将来の幸せにつながる大切な一歩となります。

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この記事の著者

柳 聡明 / 不登校訪問専門員

とにかくサッカー漬けの毎日。8歳からサッカーを始め大学でもサッカー部に所属していました。高校は県でも有数の進学校にスポーツ推薦で入学。なので、授業についていくのにも必死。最初の定期テストでは赤点も3つ…。この成績が続くと部活もクビに…。なんとかしなければと、登下校の時間やスキマ時間を使って、勉強と部活の両立の方法を考え乗り越えてきました。こうした自分の経験も活かして、勉強で困っているお子さんを一人でも多くサポートしていきたいと思います。

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