支援のコツ

中学生の発達障害を見分ける4つのポイント

この記事の著者

田中 繁 / 発達障害コミュニケーション指導者

小学校の時は発達障害の検査をしなかったけど、中学生になっても周りの子よりペースが遅い気がする…。

このように、「もしかしたらうちの子、発達障害かも?」とお悩みのお母さんは少なくありません。

しかし中学生という難しい時期のため、それが発達障害からくるものなのか、環境の変化からくるものなのか判断がつきにくい場合も。

ここでは、中学生に多くみられる発達障害の特徴についてお伝えしていきます。

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発達障害とは?

発達障害とは

生まれつきみられる機能発達の偏りにより、幼少期から行動面や情緒面に特性がある状態のことです。同じ発達障害という名前でも、現れる特性はお子様により様々です。その特性により周囲の環境とのミスマッチにより日常生活に困難をきたしてしまうこともあります。しかし他のお子さんよりも優れている能力を持つことも多く、お子さんそれぞれに合った環境の提供やトレーニングをすることで優れた特性を最大限に伸ばしていく事ができます。

中学生の発達障害を見分ける4つのポイント

発達障害を見分けるポイントを4つ紹介致します。

校則などのルールを守れない

小学生の時は、校則やルールに違反するようなことがあっても大目に見てもらえる場合が多く、問題になるケースは少なめ。

しかし、中学生になると生徒手帳に校則がびっしりと書かれているように、校則でルールを統一しています。

ですが発達障害の子は、自分のやり方にこだわりを持っているので、学校など他者から押しつけられたルールを守るのは難しいです。

他の人からみたら、一見わがままや非行に見えるかもしれませんが、それは違うのです。

校則をどうしても守れず、自分のやり方で通してしまうのは発達障害の子の特徴といえるでしょう。

間違っていても元気に発表する

小学生の頃はみんな授業で元気に発表するのに対し、中学生になると「恥ずかしい」「目立ちたくない」などの理由から、授業中に手をあげる子は極端に減ります。

ですがそんな雰囲気の中、発達障害の子は積極的に手を上げます。

これは、答えが合っていない場合でもです。

これは、発達障害の子は恥ずかしがったり、周りの空気を読むということが困難なためです。

周囲の人たちから見ると、浮いた行動と感じるかもしれませんが、自分の意見を伝えられるということは、プラスの特性としてとらえてあげましょう。

忘れ物が多い

小学校低学年のうちは授業中に席を立ってしまったけど、高学年になるにつれて座っていられるようになった。「なんだ、落ちつかない子だったんだ」と思っていたけど、中学生になっても忘れものばっかりする…。

こんなことでお悩みのお母さんは少なくありません。

発達障害でも、多動は年齢を重ねるごとに我慢できるようになります。

でも忘れものが多いのは、発達障害の子の特徴です。

なぜなら、発達障害の子は情報が頭に入りにくく、きちんと聞いていないことも多いのです。

何度伝えても忘れものが減らない場合は、自分で注意していないのではなく、発達障害の特性かもしれません。

小学生の時に行動や発達障害を指摘された

小学生の時は、子どもの行動について成績表に評価が書いてありますよね。授業中の様子だけでなく、休み時間や掃除の時間の様子なども含めて、担任の先生は子どものことをできるだけ細かく観察してくれているのです。

その中で担任の先生から「発達障害の検査」を勧められる場合もあります。でもご家族の方としては、発達障害を信じたくない気持ちもありますし、「ちょっと元気が良すぎるだけ」と検査をしない場合もあると思います。

もし小学校の時、

  • 成績表の『行動を評価する欄』が、いつも悪い評価だった
  • 担任の先生から発達障害の検査を勧められたことがある
  • 友人関係でトラブルが多かった

などが当てはまるようなら、一度、専門家に相談しましょう。

中学生のお子さんが発達障害の可能性があった時の相談先や診断方法

お子さんが発達障害の可能性があった際には、ご家庭のサポートだけでは難しい部分も多々あります。抱え込まずにまずは相談することが大切です。相談先は学校や自治体、民間のものまで様々です。

学校と連携した支援

中学生の発達障害の問題は、対人関係、学習面など様々な面があるため学校との連携が大切になってきます。家庭と学校の協動でお子さんのサポートをしていく事がお子さんのお困りごとの解決や特性を伸ばしていくうえで必要不可欠です。お子さんの問題点や特性への支援方法の共有をしておくことや、情報を定期的に交換し合うなど、学校と連携を取りながらお子さんの生活をサポートしていきましょう。

相談を受けられる専門機関のご紹介

発達障害者支援センター

保健、医療、福祉、教育、労働などの関係機関と連携し、地域における発達障害の
方やご家族の方に対し総合的な支援を行うことができる専門機関です。

児童発達支援センター

地域の障害がある児童が通所して、日常生活における基本的動作や自活に必要な知識や技能を学ぶことができる場です。また、集団生活への適応のための訓練も行うことができます。


東京都港区:児童発達支援センターのページ
引用元:東京都港区の公式ホームページ


東京都世田谷区:児童発達支援事業のページ(児童発達支援センター等他)
引用元:東京都世田谷区の公式ホームページ


東京都狛江市:児童発達支援センターのページ
引用元:東京都狛江市の公式ホームページ

精神保健支援センター

心の病気に関して幅広く相談できる機関です。心の健康を保つために精神医療についてのサポートをすることができます。


東京都福祉保健局 東京都立精神保健福祉センターとは:
引用元:東京都福祉保健局

中学生の発達障害は早めに見分け、一日も早い支援を

小学生のうちは、学校からお子さんの成長について、よく指摘を受けます。

しかし中学生になると、半分大人という判断をされ、学校の先生からも特別な情報は入ってこなくなります。

そのため、お子さんが発達障害かどうかを見極めるのは困難な場合も。

もしかしたら発達障害かも?と悩んだときは、まず以下の4点を注意してみてください。

  • ルールが守れない
  • 授業中に前向きな発言が多すぎる
  • 忘れものが多い
  • 小学生の時に行動や発達障害を指摘された

気になることがあれば、学校や専門家に相談してお子さんの様子をみていきましょう。もし発達障害なら、1日も早い支援を受けることが必要です。そうすることでお子さんの困り感も変わってくるはずです。


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この記事の著者

田中 繁 / 発達障害コミュニケーション指導者

中学・高校とハンドボールに熱中し、高校では全国ベスト16、インターハイ春夏出場を達成しました。その分、勉強はホント苦手で…。高校受験もギリギリまで部活をしていて、いざ受験勉強を始めても、どこから勉強していいのかわからず、時間ばかり無駄にしていました。そこからお願いした家庭教師の先生に、一から勉強のやり方を教わってからは成績もメキメキ上がり、無事志望校に合格することができました。誰でも悩みや不安は必ずあると思います。自分の経験も踏まえて、一番親身にお応えしますので、いつでもご相談くださいね。

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