支援のコツ

WISC-4(知能検査)の結果の見方と具体的な支援方法

この記事の著者

田中 繁 / 発達障害コミュニケーション指導者

「WISCの結果ってどう見たらいいの?」
「数字だけ見ても、なにがなんだか…」

このようなことでお悩みではありませんか?

WISC検査をしたけど、その結果を受けてどうフォローしたらいいのかがよくわからない…。
このようなことを考えているのは、お母さんだけではありません。

『勉強が苦手』な子専門で34年の家庭教師あすなろの体験授業を受けてみませんか?

あすなろでは、どこよりもお子さんの気持ちに寄り添い、勉強が苦手な子にとって最高の勉強法を教えています。
まずは、家庭教師のあすなろのホームページをご覧くださいね。

今ならキャンペーン実施中 家庭教師のあすなろを詳しくみる

WISC-4(知能検査)の結果の出し方は?

まずは【WISC(ウィスク)】について解説していきます。

WISC(ウィスク)とは

米国の心理臨床学者ウェクスラーが考案した児童知能検査法。改良を重ねて現在アメリカでは最新版が『WISC-V』。
日本で実施されているのは『WISC-IV(ウィスク4)』(2019年5月現在)となっている。

※WISC…Wechsler Intelligence Scale for Children-Fourth Edition
略称 WISC-Ⅳ(ウィスク・フォー)

WISC4(ウィスク4)は

WISC-Ⅳは、世界で広く利用されている代表的な児童用知能検査で、5歳0ヶ月~16歳11ヶ月の子どもを対象としています。

15の検査で構成されていて、検査を実施することで全体的な認知能力を表す全検査IQ「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」4つの指標をそれぞれ数値化した結果が見られます。

4つの指標とは

言語理解指標(VCI)言語による理解力・推理力・思考力に関する指標
知覚推理指標(PRI)視覚的な情報を把握し推理する力や、視覚的情報にあわせて体を動かす力に関する指標
ワーキングメモリー指標(WMI)一時的に情報を記憶しながら処理する能力に関する指標
処理速度指標(PSI)視覚情報を処理するスピードに関する指標

全検査について

10種の基本下位検査と5種の補助下位検査について
*がついているものは5種に補助検査

言語理解指標類似 単語 理解 *知識 *語の推理
知覚推理指標(PRI)積木模様 絵の概念 行列推理 *絵の推理
ワーキングメモリー指標(WMI)数唱 語音整理 *算数
処理速度指標(PSI)符号 記号探し *絵の抹消

この結果から、子どもの知的発達を多方面から把握することができます。

WISC-4(知能検査)の結果の役割

WISCは、周囲の大人や指導者に『どういう教え方が、この子にとってベストなのか?』の方向性を示す役割をします。

発達障害のお子さんに共通しているのは、

  • 理解すべきことが、理解できない
  • さっきしたことを、すぐ忘れてしまう
  • ルールを守れない

こういったことです。

つまり、
「みんなと同じようにしたいけど、どうしたらいいかわからなくて困っている」
のです。

なぜ「困ってしまう」のでしょうか?

それは、お子さんの知能が高い、低いという問題ではありません。
発達障害の子は、持っている特性のために「見たらわかること」や、「聞いたらわかること」が分かりづらくなっているのです。

では、どうしたら「わかるようになる」のでしょう?

その指針を、学校の教員や周りの大人に教えてくれるものがWISCなどの知能テストです。

WISC-4(知能検査)の結果でわかる、「困っていること」の原因

WISCなどの知能検査では、「強い経路」「弱い経路」がわかります。
これは誰でもそうですが、ものごとを理解するときには「見ること」「聞くこと」を使います。

両方をバランスよく使う子もいるし、得意な方をたくさん使い、苦手な方を補助的に使って理解する子もいます。
それは個性で、一人ひとりみんな違います。

ですがあまりにもそのバランスが悪いと、日常生活の中で「みんなと同じようにできない」という形で現れてしまいます。

ですので、お子さんが「聞くことで理解する」「見ることで理解する」そのどちらが強くて、弱いのかを知る必要が出てくるのです。

例えば、
「ちゃんと聞いているんだけど間違える」子に対して、「ちがう言い方をしたらわかる」のか、「見ることでわかる」教え方を増やしていけばいいのか、検査によって指導の方向性を、よりハッキリ知ることができるのです。

  • 〈弱い力〉
    ・言葉を理解し推論する
    ・目で見た情報を処理する

  • 〈強い力〉
    ・聞いた情報を一時的においておく
    ・単純なことをすばやくこなす

※WISCでは、他にワーキングメモリーの指標がわかります。

ワーキングメモリーについて、下記のページで詳しく説明しています。


家庭教師ならWISC-4(知能検査)の結果から、お子さんの指導方法を考えることができます

家庭教師の一番の強みは、お子さん一人ひとりの個性に寄り添って指導ができることです。

集団生活をしていると「みんなと同じことができない」ことは、とても苦痛になります。
苦痛なことは、誰だってイヤになります。

ですが、こうしたことで自信を失っているお子さんはたくさんいます。
これは非常にもったいないことです。

だからこそ「今、勉強のどんなことで困っているか?」を見つけて解決し、お子さんの自信を取り戻すことは、何より重要になります。

勉強のことでお困りであれば、お子さんの興味のあることや好きなこと、得意なことを積極的に認め、可能性を伸ばすためのサポートを考えてあげてください。


発達障害サポート資料

この資料でわかること

  • 発達障害の子を伸ばす教育とは?
  • 特性に合わせた具体的な教え方
  • よくある困りごとと対応例 など

発達障害の専門家が監修!お子さんをぐーんと伸ばす接し方を徹底解説

この一冊で、特性ごとの勉強の悩みがスッキリ解消!
教え方に困った時にスグに対応できる!

無料で受けとる
  • 家庭教師のあすなろ初めての方へ
  • 家庭教師のあすなろバナー

【公式】instagram

instagramでも『特性をグーンと伸ばす接し方』や『不登校の子のための勉強法』など、役立つ情報をどんどん配信しています。ぜひ遊びに来てくださいね!

この記事の著者

田中 繁 / 発達障害コミュニケーション指導者

中学・高校とハンドボールに熱中し、高校では全国ベスト16、インターハイ春夏出場を達成しました。その分、勉強はホント苦手で…。高校受験もギリギリまで部活をしていて、いざ受験勉強を始めても、どこから勉強していいのかわからず、時間ばかり無駄にしていました。そこからお願いした家庭教師の先生に、一から勉強のやり方を教わってからは成績もメキメキ上がり、無事志望校に合格することができました。誰でも悩みや不安は必ずあると思います。自分の経験も踏まえて、一番親身にお応えしますので、いつでもご相談くださいね。

家庭教師のあすなろ発達障害ページバナー

アクセスランキング

ピックアップ