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発達障害の子が勉強できない本当の理由は、ワーキングメモリが原因?

この記事の著者

房前 みなみ / 発達障害コミュニケーション指導者


「さっき言ったこと、まだやってないの?」
「どうして人の話をちゃんと聞けないの!?」
「また忘れ物?昨日ちゃんと確認しなさいって言ったでしょ!」

お子さんに対して、こんなことをよく言っていませんか?

思春期のお子さんにはいろいろ理由があると思いますが、その理由のひとつに「ワーキングメモリ」が影響していることが考えられます。

お子さんは決してわざとやっているのでありません。

「ワーキングメモリが低い」子は、聞いた話の情報をうまく処理できないのです。

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発達障害の子に多い、ワーキングメモリの情報処理能力の低さ

ワーキングメモリとは

ワーキングメモリとは、認知心理学において、記憶を一時的に保持しておき、その情報をうまく処理する能力と言われ、作業記憶、作動記憶とも呼ばれています。

※認知心理学とは…情報処理の観点から、生体の認知活動を研究する心理学

誰かとおしゃべりするとき、日常のさまざまな事を行うときにも、ひんぱんに使われます。

例えば、帰宅したお子さんに

「今日のお弁当おいしかった?お弁当箱はちゃんとキッチンに出してね」と声をかけたとします。

すると「お弁当はおいしかったかの質問に答える」「お弁当箱を出す」という2つの情報を処理しなければなりません。

「今日のおかずはまぁまぁ」と答えつつ、「お弁当箱をカバンから出し、キッチンへもっていく」ということをしなければならない訳です。

でも、ワーキングメモリが低いと、「質問に答える」ことだけがワーキングメモリに入り、「お弁当箱」のことは入らないのです。

「質問に答える」ことだけがワーキングメモリに入り、「お弁当箱」のことは入らない状態

決して、お母さんの言うことを聞いていない訳ではありません。

発達障害の子に多い、ワーキングメモリの情報処理能力の低さ

ワーキングメモリの能力は人によってさまざまです。髪や目の色のように、みんな違います。ですから、一人ひとりの個性ではあるのですが、やはり困ることが出てきます。

  • 情報を記憶しておくことができず、忘れやすい
  • 一度に2つ以上のことをうまくこなせない
  • 相手の言うことが全部頭に入らず、誤解されてしまう

勉強なら「ややこしい計算問題」や「文章を理解する」というようなことは苦手です。

会話では、先程のお弁当箱のようなことが起こってしまいます。

お子さんに声をかけたお母さんとしては「お弁当箱を出してって言ったのに!」となってしまうからです。

ですから「あれ?うちの子ワーキングメモリが低いのかしら?」と気づいたら、日常の中で工夫していくことが大切なのです。

発達障害の子のワーキングメモリの負担を減らし、勉強ができない悩みを解消するには?

一番の工夫は、まず

一度にたくさんのことを言わない

こと

会話の中でも「お弁当おいしかった?」「うん、まぁまぁかな」という会話が終わったら「お弁当箱を出してね」と伝えればいいのです。

これを毎日繰り返していると「お弁当箱を出す」という記憶は、日常生活の中で長期記憶として残ります。

ですから、次の工夫は、

繰り返し行う

これにつきます。

なぜなら長期記憶された情報が増えれば、日常の中の困りごとはひとつずつ減っていくからです。

勉強も同じ。

ややこしい計算式にはじめは戸惑っていても、何回も繰り返せば、長期記憶に残ります。そうすればスラスラと解けるようになるので、焦りは禁物。

文章問題であれば、一度に長文を理解できなくても「少しずつ読み進む」「何回も繰り返し読む」ことによって、何が書いてあるのかわかるようになるのです。

そして成長していく中で、お子さんも自分なりに「言われたことはメモに残す」などと工夫していくようになります。

決して叱ったりせず「どうしたらできるか?」というちょっとした工夫を、お子さんと一緒に考えながら実行していく。

そうすれば「勉強ができない」悩みは、少しずつ解消していきます。

「しょっちゅう忘れ物をしてしまう」など、日常生活を送る上での困りごとも、解決するための自分なりの工夫が生まれれば、問題も少しずつなくなるはずです。

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ある一つのことが苦手であるだけで、学校や塾では「まじめに話を聞かない」「怠けている」という見方をされがちです。

これではあまりにお子さんが可哀想です。

勉強のやる気が出ないだけでなく「自分はなんてダメなんだろう」「どうせやっても出来ない」と自信まで失ってしまいます。

家庭教師なら、ご家庭の現状やお子さんの状況を良く伺った上で、その子に合った指導を進めることができます。これは家庭教師の一番の強みです。

その子の特性に合った指導をしてあげることで、驚くほど理解が深まります。そして、やる気を引き出し成績を大きく伸ばせることを、今までの長い実績の中で実感しています。

家庭教師はお母さんの不安を解消し、お子さんが「これならできる!」と思えるピッタリの勉強のやり方を見つけることができます。


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この記事の著者

房前 みなみ / 発達障害コミュニケーション指導者

体を動かすのが大好き、誰とでも仲良くなれるタイプです。学生時代は陸上部に所属し、負けるのが大嫌い。とにかく強くなりたくて部活が終わった後も自主練!「勉強よりも部活!!」というタイプでした。なので、勉強にはかなり苦労しました…。でも、母が頼んでくれた家庭教師の先生のおかげで、成績を上げることができました。今度は私も同じように勉強で困っているお子さんのために「家庭教師のあすなろ」のスタッフとして、少しでも勉強を好きになってもらえるようなサポートを心がけています。

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