ワークをやっているのに点が取れないのはなぜ?解き直しのやり方

「学校のワークはちゃんとやっています」
「テスト前には3周しているのに、なぜか点数が上がりません」
「勉強していないわけではないのに、どうして結果につながらないの?」
中学生のお子さんを見ていて、こんな疑問を感じている親御さんも多いのではないでしょうか。
ワークを何ページもやって、ノートにもたくさん書いている。それなのにテストになると解けない。
この場合、勉強量が足りないとは限りません。
大切なのは、ワークを「やったか」ではなく、テスト本番で「何も見ずに自力で解けるようになったか」です。
ワークは提出するために終わらせるだけではなく、「できる問題」と「まだできない問題」を見つけ、できなかった問題を自力で解ける状態に変えるために使うと、テスト勉強としての意味が大きく変わります。
この記事では、ワークをやっているのに点が取れない中学生に多い原因と、今日からできる解き直しの方法を具体的に紹介します。
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ワークをやっているのに点が取れない原因は「やった」と「できる」が同じになっていること
まず確認したいのは、「ワークを終わらせた=その問題を解ける」ではないということです。
たとえば、次の3人は全員「ワークを1ページ終わらせた」状態です。
- 教科書や答えを確認しながら1ページを埋めた
- 自力で解き、間違えた問題に赤で正解を書いた
- 自力で解き、間違えた問題をあとでもう一度解いた
見た目では、どれも同じ「1ページ終了」です。
でも、テスト本番では教科書や解答を見ることはできません。
だからこそ、
「見れば分かる」
「答えを見れば納得できる」
という状態から、
「何も見なくても自分でできる」
という状態まで持っていく必要があります。
ワークをやっているのに点が取れない6つの原因
1.教科書や答えを見ながらワークを埋めている
分からない問題があるたびに教科書や解答を確認し、そのままワークに書き込んでいないでしょうか。
もちろん、分からないことを調べるのは悪いことではありません。
問題は、「調べて書いたあと、自分だけでもう一度できるか」を確認していないことです。
答えを見れば「そうだった」と思えても、翌日には出てこないことがあります。
特にテスト前に提出物を急いで終わらせようとすると、
問題を見る
↓
分からない
↓
答えを見る
↓
書く
↓
次の問題へ進む
という「埋める作業」になりやすくなります。
この状態では、ワークは進んでいても「自力で答えを出す練習」が十分にできていません。
2.丸付けをして、赤で答えを書いたら終わっている
ワークを解いたあとに丸付けをする。
ここまではできていても、間違えた問題に赤ペンで正しい答えを書いて終了しているケースがあります。
しかし、赤で正解を書けたことと、自力で正解できることは別です。
たとえば数学なら、答えが「x=6」だと分かっても、次のことまで確認する必要があります。
- なぜその式になるのか
- どこで計算を間違えたのか
- 次に同じ問題が出たら自分で解けるのか
丸付けは「勉強の終了」ではありません。
むしろ、「ここから何を復習するかを決めるスタート地点」と考えた方がよいでしょう。
3.「3周すること」が目的になっている
「学校ワークは3周した方がいい」と聞いたことがある方も多いと思います。
ただし、3周すれば自動的に点数が上がるわけではありません。
1周目も全部解く。
2周目も全部解く。
3周目も全部解く。
これでは、すでにできる問題にも何度も時間を使うことになります。
一方で、本当に時間をかけたい「間違えた問題」への復習が薄くなってしまうことがあります。
大切なのは周回数ではなく、「1周目でできなかった問題が、次に自力でできるようになったか」です。
4.できる問題ばかり繰り返している
スラスラ解ける問題は気持ちよく進められます。
反対に、分からない問題や何度も間違える問題は時間もかかります。
そのため無意識に、次のような勉強になっていることがあります。
- できる計算問題ばかり解く
- 覚えている英単語ばかり確認する
- 得意な単元から進める
でも、テストの点数を上げるために優先したいのは、すでにできる問題より「もう少しでできそうな問題」です。
ワークを使って、自分の弱点を見つけることが重要です。
5.「分かった」で止まり、「自力で思い出す」練習が少ない
解説を読んで、
「ああ、そういうことか」
「これなら分かる」
と思った経験は誰にでもあります。
ただ、テストで必要なのは「見て理解できる力」だけではありません。
問題を見たときに、必要な知識や解き方を自分で思い出す必要があります。
学習研究でも、単に読み返すだけではなく、覚えた内容を自分で思い出す練習を行う「検索練習(retrieval practice)」は、記憶の定着につながる学習方法として研究されています。
だからワークでも、
解説を読む
↓
解説を閉じる
↓
最初から自分でやってみる
までをセットにすることが大切です。
6.今のワークより前の単元につまずきが残っている
解き直しを何度しても同じところで止まる場合は、ワークのやり方だけが原因とは限りません。
たとえば数学の方程式で間違いが多い子が、実は小学校の分数計算につまずいていることがあります。
英語の現在形・過去形で混乱している子が、be動詞と一般動詞の違いを整理できていない場合もあります。
この状態で今のテスト範囲だけを何周しても、なかなか自力で解けるようになりません。
「何回やってもできない」ときほど、同じ問題を繰り返すだけでなく、どこから分からなくなったのかを確認することが大切です。
まずはワーク1ページで「○・△・×」をつけてみよう
ワークの使い方を変えるなら、いきなり全部変える必要はありません。
まず1ページだけ、次の方法でやってみてください。
- ○:何も見ず、自力で正解できた問題。基本的には次へ進む
- △:正解したけれど迷った、時間がかかった、ヒントを見た問題。翌日もう一度解く
- ×:間違えた、分からなかった問題。解説を確認して解き直す
ポイントは、「答えが合っていたか」だけで○をつけないことです。
偶然当たった問題や、かなり迷って正解した問題は△にします。
これだけで、
「ワーク30ページ終わった」
という見方から、
「自力でできない問題が12問ある」
という見方に変わります。
すると、次に何を勉強すればいいかが分かりやすくなります。
丸付けは1ページごとにする
ワークを10ページ、20ページと進めてからまとめて丸付けをすると、「なぜこの答えを書いたのか分からない」という状態になりやすくなります。
おすすめは、1ページ終わるごとに丸付けをすることです。
解いた記憶が残っているうちなら、間違えた理由も確認できます。
- 計算ミスだった
- 問題文を読み違えた
- そもそも公式を覚えていなかった
- 解き方がまったく分からなかった
同じ「×」でも、原因によって次にやることは違います。
解き直しは「答えを隠してもう一度」が基本
間違えた問題では、最初に解説を読んでも構いません。
ただし、そこで終わらせないことがポイントです。
たとえば数学で、
2x+5=17
という問題を間違えたとします。
解説を読んで「x=6」と分かったら、赤ペンで「6」と書いて終了するのではなく、一度答えを隠します。
そして、
2x+5=17
2x=12
x=6
と、最初から自分で再現します。
ここまでできて初めて、その問題は「できる」に近づきます。
もし途中でまた分からなくなったら、まだ×のままです。
もう一度解説を確認して構いません。
「一度で覚えなければダメ」ではなく、自力で再現できるまで確認することが大切です。
「翌日もう一度」がワークの効果を変える
解説を読んだ直後は、答えを覚えているため解けることがあります。
そこでおすすめなのが、翌日に△と×だけをもう一度解く方法です。
その場ではできた。
でも翌日にはできなかった。
この問題こそ、テスト前にもう一度確認したい問題です。
逆に、翌日も何も見ずに解けた問題は、かなり定着してきたと判断できます。
「昨日できなかった問題だけ、今日もう一度」なら、勉強が苦手な子でも取り組む量を絞りやすくなります。
ワーク3周はこう変える|全部を3回やらなくてもいい
ワークを3周するなら、回数ではなく役割を変えてみましょう。
1周目|できる・できないを見つける
全体を解いて、○・△・×に分けます。
1周目の目的は「全部覚えること」ではなく、自分がどこでつまずいているかを見つけることです。
2周目|△と×を中心に解き直す
1周目で○だった問題は基本的に飛ばし、△と×に時間を使います。
解説を確認したら、答えを閉じてもう一度自分で解いてみます。
3周目|本当に自力で解けるか確認する
まだ残っている△と×を、何も見ずに解きます。
「3周したのに点が取れない」という場合は、何周したかではなく、2周目・3周目で何をしていたかを確認してみてください。
5教科別|点数につなげるワークの使い方
教科によって、「自力でできる」の確認方法は少し違います。
国語
解答を読んで「なるほど」と納得しただけで終わらないようにしましょう。
なぜその答えになるのか、本文のどこが根拠になるのかを自分で探してみます。
数学
解説を見ながら途中式を書くだけではなく、解説を閉じた状態で最初から解いてみます。
答えだけではなく、途中式まで自分で再現できるか確認しましょう。
英語
教科書を見ながら英文を書くのではなく、日本語だけを見て英単語や英文を書けるか確認します。
「見れば分かる」ではなく「自分で書ける」までが目標です。
理科
用語を読んで覚えたつもりになるだけではなく、問題を見て用語を答えられるか確認します。
できれば「なぜそうなるのか」まで自分の言葉で説明してみましょう。
社会
教科書を何度も眺めるだけではなく、答えを隠して自分で思い出します。
歴史なら、用語だけでなく「その前後に何が起きたか」まで説明できると理解が深まります。
5教科に共通しているのは、「見れば分かる」で終わらず、「見なくてもできる」まで確認することです。
親御さんは「何ページやった?」より、ここを確認してみてください
お子さんが机に向かっていると、
「今日は何ページやったの?」
「ワーク何周目?」
と聞きたくなると思います。
もちろん進み具合の確認も必要ですが、点数につなげたいときは少し質問を変えてみてください。
- 「今日、できなかった問題はどれ?」
- 「昨日間違えた問題、今日はできた?」
- 「答えを見ないでもできそう?」
- 「ねえ、それ、私にも説明してみて?」
特に「私にも説明してみて?」という質問はおすすめです。
人に説明しようとすると、
- 分かっているところ
- 曖昧なところ
- 言葉にできないところ
が見えやすくなります。
親御さんがその問題を教えられなくても構いません。
「説明を聞く役」になるだけでも、お子さん自身が理解度を確認できます。
実際によくある「ワークはやっているのに…」という相談
家庭教師のあすなろには、
「勉強時間はしっかり確保しています」
「ワークも何周かしています」
「それなのにテストになると点数が取れません」
というご相談があります。
こうした場合、最初から「もっと勉強時間を増やしましょう」と考えるわけではありません。
まず確認したいのは、その勉強時間の中で何をしているかです。
ワークを3周していても、
- 答えを見ながら進めている
- 赤で正解を書いて終わっている
- 同じ得意問題を何度も解いている
- 間違えた問題を翌日に確認していない
のであれば、勉強時間を増やす前にワークの使い方を変えた方がよい場合があります。
一方で、自力で解き直してもできない問題が多いなら、今の単元より前まで戻った方がよい可能性があります。
つまり、「ワークをやっているのに点が取れない」という同じ悩みでも、必要な対策は一人ひとり違います。
何度解き直してもできないときは「戻り学習」のサインかも
次のような状態が続く場合は、ワークの周回数を増やすだけでは解決しにくいことがあります。
- 基本問題でも毎回同じところで止まる
- 解説を読んでも意味が分からない
- 途中式を自分で作れない
- 英語で基本的な語順から迷っている
- 前に習った内容を使う問題になると急に解けなくなる
この場合、「今の単元をもっと頑張る」より、つまずいたところまで戻って確認した方が近道になることがあります。
たとえば現在中2でも、中1の内容に戻って構いません。
数学なら小学校の分数や割合まで戻ることもあります。
勉強では前に習った内容の上に新しい内容が積み重なっていくため、土台の部分を整理すると、その後の問題が分かりやすくなることがあります。
今日からやるなら「ワーク1ページ」だけでOK
ここまで読むと、「全部のワークのやり方を変えなきゃ」と思うかもしれません。
でも、最初から全部変える必要はありません。
今日やるなら、1ページだけで十分です。
- ワークを1ページ、何も見ずに解く
- 終わったらすぐ丸付けする
- ○・△・×をつける
- △と×だけ解説を確認する
- 答えを隠して、もう一度解く
- 翌日、△と×をもう一度やる
まずはこれだけです。
「ワークを終わらせる勉強」から、「できない問題を、できる問題に変える勉強」へ。
少しずつ変えていきましょう。
ワークをやっているのに点が取れないときのよくある質問
ワークは何周すれば点数が上がりますか?
「必ず○周すれば点数が上がる」という回数はありません。
大切なのは、最初に間違えた問題を最終的に自力で解けるようになったかです。
1周目でほとんど自力正解できる子と、多くの問題でつまずく子では必要な回数も違います。
周回数より、△と×がどれだけ減ったかを確認しましょう。
分からない問題は答えを見てもいいですか?
見ても構いません。
分からない状態で長時間止まり続ける必要はありません。
ただし、答えや解説を見た問題には△や×をつけ、最後に必ず答えを隠してもう一度自力で解いてみてください。
ワークを3周しても点数が上がらないのはなぜですか?
3周とも同じやり方をしている可能性があります。
特に、答えを覚えた状態で繰り返しているだけだと、少し問題の聞き方が変わっただけで解けなくなることがあります。
3周目では、何も見ずに解く、時間を測る、少し違う問題でも解けるか確認する、といった方法に変えてみましょう。
親はどこまでワークを確認した方がいいですか?
全部の答えをチェックする必要はありません。
「×が残っていないか」「翌日に解き直しているか」「答えを見ずにできるか」など、勉強の進め方を確認してあげるとよいでしょう。
解き直してもできない場合はどうしたらいいですか?
その問題より前の単元につまずきが残っている可能性があります。
解説そのものが理解できない場合や、基本問題で何度も同じ間違いをする場合は、現在のテスト範囲だけでなく、前の単元まで戻って確認してみましょう。
まとめ|ワークの目的は「終わらせること」ではなく「できない問題をできるようにすること」
ワークをやっているのに点が取れないとき、すぐに
「勉強時間が足りない」
「もっと何周もしないといけない」
と考える必要はありません。
まず確認したいのは、次の5つです。
- ワークを自力で解いているか
- 間違いを赤で直しただけになっていないか
- ○・△・×で弱点を分けているか
- △と×を解き直しているか
- 翌日にも自力で解けるか
ワークは「何ページやったか」を増やすためのものではありません。
自分ができない問題を見つけ、その問題を「自分でできる」に変えるための教材です。
もし、ワークを何度やっても同じところで止まってしまう、どこまで戻ればいいか分からない、勉強しているのに結果につながらないという場合は、一度「何ができていて、どこからできていないのか」を整理してみましょう。
家庭教師のあすなろでは、今の点数だけを見るのではなく、学校のワークや普段の勉強の進め方から、お子さんがどこでつまずいているのかを確認しています。
「もっとやりなさい」と勉強量を増やす前に、その子に合った「点数につながるやり方」を見つけることが大切です。
お子さんの勉強でお困りのお母さんへ
- ゲームやYouTubeばっかりで全然勉強しない
- 勉強のやり方がわかってない
- テストではいつも平均点以下…
- 塾に行っても、なかなか結果が出ない
- 通信教材も三日坊主。どんどん溜まっちゃう
- 不登校や発達障害で勉強が遅れている
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あすなろでは、どこよりもお子さんの気持ちに寄り添い、勉強が苦手な子にとって最高の勉強法を教えています。
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