勉強法

塾なしでも定期テストで点数アップする勉強法と親御さんのサポート術

この記事の著者

木村 美紀 / 家庭教師のあすなろ お悩み解決サポーター

中学生になると、ほとんどの友だちは塾に通い始め、「テスト対策」や「受験対策」で忙しそうにしていますよね。
そんな中で、お子さんが塾に通っていないことで、

「塾に通っていないけど、このままでいいかな…?」
「授業についていけてる?」
「点数が悪かったらどうしたらいいの?」

と、不安や焦りを一人で抱えている親御さんは多いです。
でも、安心してください!
たとえ塾に通っていなくても、家での勉強の進め方や親御さんのサポートのやり方で、定期テストをグングン伸ばすこともできるんです。

むしろ、塾なしで 「自分で計画して勉強をちゃんと進められる子」になれたとしたら…
それは高校受験だけではなく、その先の人生にも大きな武器になります。
そこでこのブログでは、塾なしでも定期テストで点数アップする勉強法と親御さんのサポート術をわかりやすく、できるだけ丁寧にまとめました。

親御さんが「手取り足取り教える時間はないのよね…」と感じていても、 プレッシャーなく続けられる方法ですので、どうか、お子さんと一緒に少しずつ取り入れてみてください。

塾なしが不安になるのは、愛情があるから
塾に行っていない理由は、決して 「親がお子さんの勉強のサポートを怠けている」「子どもの学習に無関心」からではありません。
むしろ、
家でできる力を育てたい
子どもの気持ちを尊重している
そんな「考えあっての選択」なのではないでしょうか?
とは言え、そう考えていても心のどこかでは、

  • 勉強量が足りていないかも?
  • 塾に行っている子との差が開いちゃうかも?
  • テスト前は何をどれだけやればいいだろう…?

と、不安になってしまいます。
なぜならそれは、お子さんの将来を想い、悔しい思いや悲しい思いをさせたくないと思うからです。
でも、焦る必要はありません。
塾なしでも、テストで点数が伸びる子には共通点があるので、お子さんの様子はどうか想像しながら、次の項目を読んでみてください。

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塾なしでも結果を出せる子に共通する、3つのチカラ

「塾に行っていないけど、テストでもちゃんと点数がとれる」

そんな子には、特別な才能があるのでしょうか?
いいえ、そうではありません。
日々の勉強の中で 自然と身につけた『3つの伸びる力』 を持っているのです。

授業を活用している

塾に行かない場合、学校の授業は【唯一の先取り学習】です。
ですから、授業を

  • 聞き流すか
  • 理解しようとして受けるか

このふたつには大きな差が生まれることは分かるではないでしょうか?
授業中、ちゃんと理解しようとして取り組んでいれば、特別な勉強はいらないのです。

勉強の計画を立てられる

「なんとなく勉強」してても効率が悪く、しかも頭に残りません。

  • いつまでに提出物を終えるか?
  • ワークを何周したらいいか?

こんな風に考えながら勉強を進められれば、きちんと成績は伸びていきます。

「わからない」をそのままにしない

テストで点数を上げる一番のコツは、「新しい問題が解けるようになること」ではありません。
「解けなかった問題を克服する」
「わからないことはその場で解決」
つまり、
目の前の困難に一つひとつ立ち向かっていけるかです。
伸びる子は、これを丁寧にこなし続けています。

塾なしでも定期テストの点数をアップできる『6つのコツ』

ここからは、今日からご家庭で手軽に取り入れられる具体的な勉強法を紹介していきます。
コツコツやることで必ず成績は伸びていきますので、親御さんは毎日勉強を続けられるよう、お子さんをサポートしてあげてください。

①テスト3週間前から「逆算して計画」

定期テストの範囲表がわかったら、まずは次の2つを決めてしまいましょう。
• 提出物はいつ終えるのか?
• ワークは何周するのか??
「毎日◯ページ」は精神的にけっこうな負担になり、続かないことが多いです。
ですから、「◯日までに終わらせる」とゴールを決めてしまいましょう。すると、勉強の進みが安定していきます。

②提出物のワークは3周が鉄則

実は、塾なし家庭で成績を伸ばす子は必ずと言っていいほど、やっている方法がワーク3周です。

  • 1周目:全体を見る
  • 2周目:間違いだけ解き直す
  • 3周目:苦手や間違いをやってみる

この3ステップをこなすと、理解の深さがまったく変わります。理解が進めば進むほど勉強に深みが出て面白くなっていくので、ぜひやってみてください。

③ノートは「見返して理解できるノート」に

ノートに、ただ黒板を書き写すだけでは、テスト前に役立ちません。後で使えるノートにするには工夫が必要です。

  • 赤線をひく
  • 自分で理解した補足説明を加える
  • 例や図を書き込み、一目でわかるように

こんな『自分だけの復習ノート』 にしておけば、テスト前には強力な味方になってくれます。せっかくのノートを活かしましょう。

④英語・国語は必ず音読する

音読の効果は、はかり知れません。たった数分の音読で、

  • 読解力
  • 語彙力
  • 文法の暗記
  • リスニング

この4つを同時に鍛えられるんです。
読む場合、声は大きくなくても大丈夫。口を動かすことに効果があるので、小声でいいので、ゆっくり丁寧に音読していきましょう。

⑤数学・理科は「説明できたら本物」

数学や理科の点数を上げるコツは、考えること。疑問を持つこと。
ただ問題を解くだけは作業になってしまいますが、「どうしてこうなる?」を考え、その解答を求めるようにすると理解度が各段にアップします。ですから、なんとしてもその癖をつけてあげるようにしてください。

  • どうしてこの式になるのか?
  • なぜこの考え方で解けるのか?

親御さんは、このような疑問をお子さんに投げかけ、時には一緒に考えていきましょう。すると理解が深まり、数学も理科も勉強が俄然面白くなっていきます。
そうなれば、点数アップすることは間違いありません。

⑥「勉強できる環境」を用意しよう!

  • スマホ
  • ゲーム
  • 漫画

勉強は孤独で辛い作業です。そんな時間に、楽しい誘惑に勝つのは、誰だって難しいです。
ですから、勉強前のスイッチを入れるためにも、遊びに誘われそうなものは親御さんが預かるようにしてください。
もし親御さんが隣にいられない場合でも、

  • スマホは所定の位置におく
  • 机の上は教材だけにする

このようなルールを作っておくと、それだけで集中度は大きく変わります。

塾なしで定期テストに勝つ!短時間で集中力を引き出す工夫

「長時間やらせなきゃ!」と 親御さんが力む必要はありません。
それよりも大事なのは、【短くても濃い勉強】。
そのために今日からできる工夫を紹介しておきます。

とりあえず、『5分だけ』机に座る

人間は弱いもの。「始めること」が一番つらくて重くてイヤなのは、親御さんも経験があるのではないでしょうか?

ですから、まずは5分だけ机に座る習慣をつけましょう。

「たった5分!?」と思っても、一度動き出せば、そのまま集中が続くので、「ここまでやっちゃおう!」と思えます。

科目をローテーションする

20分×3教科のほうが、1時間ぶっ通しより集中が続きます。長時間やるより、短時間でさっと集中できるやり方を習慣にしましょう。

前述しましたが、始める前の気の重さは、勉強を続ける一番の難関。それをすり抜ける工夫が、勉強の終わりを、
あと1問残す。
あと少し、残すこと。
そうすると、次に教科書やワークを開いたときに「あ、ここからだった」と、瞬時に再開できるようになります。
始める前のハードルを少しでも下げておくと、勉強が続きやすくなります。

親御さんだけができる!たった3つのサポート

昨今はどの親御さんも忙しく、お子さんの勉強につきっきりでみてあげる時間なんてとれない方がほとんどです。
で大丈夫。必要なのは、たった3つのこと。
親御さんだけができるサポートを紹介しておきます。

①結果より“過程”を認める声かけを

これは絶対に覚えておいてください。
お子さんを褒めるコツは、ただひとつ。
「何点取ったか」 ではなく

「どう取り組んでいたか?」

これを毎日つけて、褒めあげて欲しいのです。

「昨日より集中できてたね!」
「ワーク3周できたね、すごい!」
子どもはこんな小さな積み重ねで、自己肯定感を育てていきます。
大切なのは、結果ではなく、成長していく過程なのです。

②毎日3分でいいので話を聞く

お子さんとのコミュニケーションは足りていますか?忙しくて、ついつい、向き合う時間がない日はありませんか?
でも大丈夫です。
「今日やったこと」
「明日やること」
このたったふたつのことをお子さんに聞いてあげるだけで…
勉強の習慣が固定して、
自己管理ができるようになる
これは塾以上に価値ある、成長の証です。どんなに忙しくても、これだけは声かけしてあげるようにしてください。

③勉強の計画を一緒に立てる「ひとりで頑張れ」より

何度も書いてますが、勉強は孤独で辛い作業です。ですから、お子さんに「勉強しなさい」と言うのではなく、
「一緒にやろう」と言ってあげましょう。
一緒に勉強の計画を立てて、勉強に集中できるまで、側にいてサポートしてあげてください。
一緒にいたとしても、問題を解くのはお子さん自身。ひとりでテストで解答できるほど理解できているか等を質問して確かめてあげてください。

勉強の型があると毎日、安定してやれる

家庭学習のハードルを下げるには、毎日何をするか決めてしまうことです。
よくある家庭学習の一週間の科目例を紹介しておきます。これを参考に、お子さんがやりやすいような型を作ってしまいましょう。

  • 月:理科+英単語
  • 火:国語+数学
  • 水:社会+英語
  • 木:弱点補強
  • 金:解き直し
  • 土日:テスト向けまとめ

このような、「悩まない仕組み」があるだけで、勉強を続けるハードルはグッと下がります。

塾なしで、子どもの「考えるチカラ」を伸ばしていこう!

塾に通っていても、通っていなくても、勉強に必要なことはこの4つ。

  • 勉強の計画
  • 毎日の復習
  • 勉強できる環境
  • 親御さんのサポート

この4つは、たとえ塾に通っていなくても、家庭の中でできること。むしろ、塾に通っているからと言っても、この4つなしで点数アップは望めません。
ぜひ親御さんのサポートと見守る姿勢で、お子さんの
「自分で考えて取り組む力」
「自分の弱点に向き合う力」
このチカラを育んであげてください。
これは一生役に立つ、何にも代えがたい財産になります。

テストの点数は、毎日の積み重ねでしか伸ばすことはできません。

今日やった5分の書き取り。
今日解いた1問。
今日褒めてもらえた小さな努力。

こうした繰り返しが子どもの自己肯定感を育て、 子どもを強くしていきます。
塾に通わせないことは不安になることもあると思います。でも、子どもを信じて、一生役立つ力を一緒に育てていきましょう。

お子さんの勉強でお困りのお母さんへ

  • ゲームやYouTubeばっかりで全然勉強しない
  • 勉強のやり方がわかってない
  • テストではいつも平均点以下…
  • 塾に行っても、なかなか結果が出ない
  • 通信教材も三日坊主。どんどん溜まっちゃう
  • 不登校や発達障害で勉強が遅れている

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