子どもへの対応
2020.11.09
不登校のお子さんと、楽しく会話ができるコツ!

不登校訪問専門員の柳です。
不登校のお子さんに限らず、思春期の中学生は「親と話なんかしたくない」と思いがちで、小学校の時のように親になんでも話してくれる年頃ではありません。
そこで今回は、そんなお子さんとカンタンに楽しく会話し、さらにお子さんの心の負担を軽くしてあげる、一石二鳥の会話のコツをお伝えします。
カタルシス効果ってご存知ですか?
心の中で負担に思っていることを誰かにしゃべると、気持ちがスッと軽くなるんです。
不登校でいる子は口には出さなくても、「学校に行けない罪悪感」や、「これからどうしよう」という不安でいっぱいになっています。
でも不安を誰かにしゃべることで、少しでも気持ちがラクになるなら、実行しない手はありませんよね。
ですが、いきなり学校のことを話すのはNGです。
お母さんも、「こんな状態がいつまで続くの?」と不安はあるでしょうが、ここはグッとこらえて、まずはお子さんの好きなアニメやゲーム、マンガのことで会話を切り出してください。
好きなことは誰でも、人に教えたくなるのもの。
「よく観てるアニメ、あれってどういう話なの?」
「その中の誰が一番かっこいいの?」
など、あくまでも「私の知らない世界だから、ぜひ教えて欲しい」という態度で話しかけるのがベターです。
ここで注意して欲しいのは、この会話の目的はあくまでもコミュニケーションを増やし、お子さんとの距離感を縮めていくことだ、ということ。
ですから、いいかげんな返事をしないように注意が必要。
思春期のお子さんは大人の態度に敏感ですから、真剣に向き合わないと「やっぱり大人なんて…」と、心を閉ざしてしまいます。
お子さんがめんどくさがりながらも、「これはね…」と話だしてくれたら、しめたもの。
この機会を逃さず今後もこの話題を広げていけるよう、お子さんと一緒にテレビを観たり、ネットで調べてみたりしてくださいね。
そうすることで自然と話題も増え、距離感もだんだん縮まっていきます。
仲良くなってくると、学校のことや今後のことなど、お母さんが聞きたくてたまらない話題に対しては、お子さんの方からボソっと言ってくれます。
なぜならお子さんも、学校のことや将来のことが不安で仕方ないからです。
だからこそ、いきなり話題を切り出さず、お子さんが安心してしゃべれる環境を作ってあげることが、周囲の大人がしてあげられる最大の配慮なんです。
お母さんも1人で不安な気持ちを抱えたままにせず、まずはお父さんや肉親の方など、本当に心許せる人に、どんどん気持ちを吐き出してみてください。
きっと気持ちがスッとラクになるはず。
「誰にも話せない…」と落ちこんでしまう時は、どうか私たちにお電話ください。
あすなろは、お母さんのお悩みに無料で相談にのっています。
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