注意欠陥/多動性障害

集中できないADHDの子を支援できる接し方

この記事の著者

田中 繁 / 発達障害コミュニケーション指導者

こんにちは!発達障害サポートリーダーの田中です。
今回は私が実際にお会いしたADHDのミサちゃんが、目に見えてグングン伸びていった体験談をお伝えしたいと思います。

中1のミサちゃんは去年の夏頃から家庭教師をはじめました。でも指導開始から2ヶ月たっても指導時間にまったく集中することができず、家庭学習も1人ではやらない状態でした。当然のことながらテストでは結果が出ず、担当の家庭教師の先生も困り果てていました。

「自分の指導が悪いのかも…」と自信をなくした先生からあすなろスタッフに相談があり、指導の様子を見るために授業参観のような形でおじゃますることにしました。



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まったく集中できない子ADHDの子が、魔法のように集中できた理由

ミサちゃんの集中力がない、とは聞いていたので、その日の指導では「今日はここまでやろう!」「あと1問できたら休憩しよう」「●分まで集中しよう」と、少しずつ時間を区切る声かけをしながら、指導してもらいました。

するとその日の指導は、なんと!
今までで最長の時間、20分間も集中することができたのです。

発達障害の子は、先の予定を伝え、見通しを立ててあげることで不安がなくなり、落ちつくことができます。
そしてルールを決め、終わりを明確にすることで、より集中できるようになるのです。

指導に集中する方法は、これでハッキリしました。
次は、どうやったら家庭学習が習慣になるか?
家庭学習が習慣にならない多くの子は、机に向かうキッカケがないだけなんです。
 


1人では勉強できないADHDの子でも、家庭学習が身につく秘訣

家庭学習は自分の意思で「勉強しよう」「やらなくちゃ」という気持ちにならないと習慣になりません。

今ミサちゃんはその気持ちの切り替えができない状態なので、習慣になるまで、ご家族の方に毎日10分間だけ、一緒にいてもらうことにしました。

お母さんの「10分だけ勉強しよう」という声かけと行動が、ミサちゃんが気持ちを切り替える大きなキッカケになる、と考えたからです。

さらに予習復習がミサちゃんにとって「毎日、やるべきこと」になるまで、あすなろスタッフもLINEで毎日、「今日の予習復習はどうだった?」とメールすることにしました。
「メールがくる」と思うだけでも、それが予習復習を思い出すキッカケになるし、ご家族以外の第三者との約束を守ることは、大きな達成感を生んでくれるからです。

ミサちゃんはLINEでやりとりするようになって2週間もすると、「今日は7分で終わった!」「今日は帰ってすぐやった」と返してくれるようになり、少しずつ「毎日、予習復習しなくちゃ」と自覚していることが伺えました。

そんな日々が続いた1ヶ月後、定期テストがあったのですが、なんとミサちゃんは大の苦手な英語で前回の35点から20点もアップした55点を取り、学校の先生からも「信じられないくらい、がんばったね。すごい!」とみんなの前で褒めてもらうことができたのです。

もちろん、ご家族の方も家庭教師の先生もあすなろスタッフも、ミサちゃんのことをたくさん褒めました。

するとミサちゃんは「こんなにみんなに褒めてもらったの、初めて!」と、とってもうれしそうな笑顔を見せてくれました。そしてそれからはご家族の方がついていなくても自分から予習・復習するようになってくれたのです。

「もうこれで大丈夫!」と私も安心し、それからは少しミサちゃんの様子を見守ってみることにしました。
すると、さらに!
びっくりするような、うれしい報告を受けることができたんです!
 

ADHDの子を支援できる接し方なら能力を伸ばしてあげることができます

テストの点数がアップしたことで自信を取り戻した家庭教師の先生は、それからもっともっと《褒める指導》を取り入れました。
するとミサちゃんも失っていた自信をグングン取り戻し、積極的に質問するようになってくれました。
英語が苦手だったのですが、初めて褒めてもらったことがうれしくて英語が大好きになり、その結果、英語はミサちゃんの最も得意とする科目となりました。

そして、自分の進路を真剣に考えるようになった頃には、
「英語が好きだから、英語を活かせる仕事がしたい」と、家庭教師の先生に将来のことを自分から相談するほどになってくれたのです。
先生も自分にできる限り一生懸命調べて答え、2人の間には確かな信頼関係が生まれていきました。

そして翌年の2月の受験では、ミサちゃんは「到底、ムリ…」とあきらめていた第一志望校に合格することができたのです!

この一件で、このようにご家族の方、家庭教師の先生、あすなろスタッフがチームとなって協力すると、指導の効果が何倍にもなることが実感できました。

子どもでも大人でも、自信を失くして取り組んだことはうまくいきません。
あすなろでは担当の家庭教師が「ちゃんと漢字が書けてて、すごいね!」「公式が使えたね!」と、どんな些細なことでもたくさん、褒めるようにしています。
なぜなら勉強が苦手な子は自分のことを否定しがちになっている場合が多いので、自分を認められるような十分な励ましを受けることが必要だからです。

お子さんの勉強のことで少しでもお悩みでしたら、私たちにご相談くださいね。

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この記事の著者

田中 繁 / 発達障害コミュニケーション指導者

中学・高校とハンドボールに熱中し、高校では全国ベスト16、インターハイ春夏出場を達成しました。その分、勉強はホント苦手で…。高校受験もギリギリまで部活をしていて、いざ受験勉強を始めても、どこから勉強していいのかわからず、時間ばかり無駄にしていました。そこからお願いした家庭教師の先生に、一から勉強のやり方を教わってからは成績もメキメキ上がり、無事志望校に合格することができました。誰でも悩みや不安は必ずあると思います。自分の経験も踏まえて、一番親身にお応えしますので、いつでもご相談くださいね。

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