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自閉症スペクトラム障害(ASD)の子が集団行動を苦手な理由と対処法

この記事の著者

房前 みなみ / 発達障害コミュニケーション指導者

自閉症スペクトラム障害(ASD)は、社会的なコミュニケーションや行動に、特徴的なパターンを与える神経発達の障害ですが、このパターンが邪魔して集団行動がうまく出来ないことがあります。

そこで今日は、ASDを持つ子どもが集団行動を苦手な理由と対処法を解説していきます。

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自閉症と集団行動の基本

まず初めに、自閉症とは何か、そして集団行動がどのような影響を与えるのかについて理解しましょう。 ASD は、コミュニケーション、感覚処理、行動の特徴的なパターンで特徴づけられます。ASDは、これらの特徴の一部と深い関連性があります。

自閉症スペクトラム障害(ASD)の特徴

ASDは、以下のような特徴を持っています。

社会的な関係性を築くことが困難
ASD の子どもは、社会的な関係性を築くことが困難な場合があります。

コミュニケーションが苦手
感情を理解するのが難しいので、コミュニケーションを取ることが難しい場合があります。非言語的なコミュニケーションも困難な場合があります。

独特な興味関心
ASD の子どもは、一般的な事柄から外れた独自の興味を持つことがあります。また、特定のトピックに対して異常なくらい情熱を持つことがあります。

繰り返し行動
繰り返し行動のパターンが見られることがあり、同じ動作や繰り返しの行動を続けることがあります。

自閉症スペクトラム障害(ASD)の子は集団行動の何が苦手なの?

集団行動とは、個人が他の人々と一緒に行う活動の行動パターンです。 これには、協力、コミュニケーション、社交性などが含まれます。

ASDの子は集団行動において、以下のような困難があります。

コミュニケーションの困難

自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どもは、他の人とのコミュニケーションが困難な場合があります。集団行動では、他の人々とのコミュニケーションすることが必須ですが、ASDの子どもは言語スキルに問題ないや感情が理解できない場合があるので、一般的なコミュニケーションが取れません。

感覚過敏の影響

ASDの子どもは、感覚過敏な場合があります。音、光、触覚刺激などに対して過敏に反応し、刺激が非常に強く感じられることが起こります。集団行動では、さまざまな刺激が同時に存在するので、これらがストレスとなり、集団行動に参加すること難しくなります。

予測不可能なことへの不安

ASDの子どもは、ルーチンや見通しのつく環境を好みます。集団行動では、予測不可能な要素が多く含まれるので、不安を感じてしまいます。

他者の興味に関心が持てない

ASD の子どもは、特定のことに興味や関心を持つことが多いです。集団行動では、他の人の興味に合わせる必要があるのですが、関心を持つことができません。

これらの理由によって、ASDの子は集団の中に入れなくなってしまいます。ですがこれは特性によるものなので、決して我儘を言っている訳ではないことを理解しておきましょう。

自閉症スペクトラム障害(ASD)の集団行動への対処法

自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どもが集団行動において、少しでもスムーズに行動できるようになるよう、効果的な対処法をご紹介します。

ご家庭でのサポート方法

まずは親御さんがご家庭で出来るやり方を紹介していきます。
日常生活の中で練習を積んでいき、お子さんに対処法を身につけさせてあげましょう。

予行練習しておく

集団行動の前に、実際の状況やルールを家庭で練習してみましょう。 練習しておくと、子どもは何をすればいいのか見通しをつけることができます。

感覚過敏の対応法を身につける

子どもが刺激に敏感な場合、静かな場所や特別なセンサーリールームを用意し、辛くなったらそこへ駈け込めるようにしてあげましょう。

ストーリーの読み聞かせ

集団行動に関するソーシャルストーリーを作成し、子どもに読み聞かせます。これによって、集団行動について予測が立てられるようになります。

うんと褒めてあげる

集団行動がちゃんとできたら、うんと褒めてあげましょう。場合によってはご褒美などの報酬を用意しておくと、やる気が高まります。

ルーチンを確立しておく

ルーチンの確立は、自閉症の子どもが集団行動に適応するのをサポートする重要な方法の一つです。
ルーチンの確立が集団行動への適応力を高めるのは以下の理由からです。

見通しがつく出来事があれば、安心できる

自閉症の子どもは予測可能な環境を好みます。日常のルーチンが確立されていると、子どもは見通しが立てられるので、不安を軽減させることができます。これによって、集団行動の中にいても、いくつかの見通しがつくことがあれば安心感を持てるので、適応しやすくなります。

ストレスが減る

集団行動は自閉症の子どもにとって大きなストレスとなります。ですがルーチンによって少しでも見通しが付けられれば、ストレスが軽減されます。

行動が安定する

自閉症の子どもは環境の変化に敏感で、急な変更に適応できない場合があります。でもルーチンが確立されていると、子どもはが安定した行動パターンを維持しやすいので、集団の中にいても自分のペースで行動できます。

これらの理由によって、ルーチンが確立されていると自閉症の子どもは集団行動に参加しやすくなります。

これらのご家庭でのサポート方法は、自閉症の子どもが集団行動に適応するのに役立ちます。子どもの特定のニーズに合わせてカスタマイズし、理解と忍耐を持って取り組んでいきましょう。

学校での支援の方法

自閉症の子どもたちが学校の中で集団行動する場合は、適切なサポートを受けることが重要です。やり方を項目に分けて説明していきます。

個別の支援計画を立てる

学校では、個別の支援計画を立ててもらうようにしましょう。その際、子どもの特別なニーズに合わせて計画が立てられるよう、親御さんは学校の先生に子どもの好みなどを情報提供するようにしましょう。

社交スキルのトレーニング

子どもに社交スキルを教え、友達とのコミュニケーションや協力できる関係性の構築をサポートしていきます。ロールプレイングやゲームで、社交スキルを向上させられる場合もあります。

感覚過敏への対応

子どもが感覚刺激に敏感な場合、学校環境を調整し、静かな場所や特別なセンサーリールームを用意してもらうようにしましょう。また、騒音や刺激を軽減するための工夫も、先生と一緒に考えていきましょう。

コミュニケーション支援

言葉の発達に遅れがある場合、コミュニケーション支援も受けられるようにしましょう。これには、コミュニケーションボード、補助的なコミュニケーションデバイス、手話などが含まれます。

個別指導を受ける

学校では、個別指導や小グループ指導、幼児、子どもの学習ニーズに合わせた教育を受けられるよう、支援級などがあれば利用するようにします。これにより、集団での学習に適応しやすくなります。

共感と理解を得る

学校では、先生はもちろんですが、クラスの友だちにもASDや自閉症について理解してもらえるよう、情報提供し、共感してもらえる方法を先生と一緒に考えていきましょう。こうすることによって、子どもが学校コミュニティで受け入れられるようになります。

視覚的な支援

学校では、視覚的な支援ツールやカレンダー、タブレットを使って、子どもが日常のルーチンやスケジュールを見通せるようにしておきます。

これらの支援方法は、学校での集団行動において、ASDの子ども楽しく過ごすことに役立ちます。個別のニーズに合わせて調整していくことも大切です。

自閉症スペクトラム障害(ASD)の子の集団行動をサポートするヒント

この項目では、ASDの子どもの集団行動をサポートするための統合的なヒントを箇条書きで紹介しておきます。
これを参考に、お子さんの特性や好みに合わせて、やり方を工夫していくことが重要です。

  • これから行うことを見通しがつくようにする
  • コミュニケーションをできるだけサポートする
  • 社交的性を持てるようにする
  • 感覚過敏への対応法を身につけさせる
  • やることが一目で分かるようにしておく
  • たくさん褒めてあげる
  • 疲れたら休憩を取れるような環境を作る

これらのヒントは、ASDや自閉症の子どもが集団行動に適応しやすくなるための統合的なヒントです。お子さんの意見を取り入れながら、やり方を工夫していきましょう。

自閉症スペクトラム障害(ASD)の子でも、周囲の理解とサポートがあれば集団行動を楽しめる!

ASDや自閉症の子どもが集団行動を少しでも乗り越えるためには、以下の要点を参考にしてください。

自閉症スペクトラム障害(ASD)は、個人差が大きく、集団行動において独自の課題がありますが、個人の強みと興味を活かすことができれば、成功の道が開けることがあります。

その為には、ご家庭や学校でのサポートが重要です。予測可能な環境を提供し、コミュニケーションスキルを育んでいくと、苦手な集団行動を乗り越えることが可能になっていきます。

ASDの子の集団行動をサポートするためには、ルーチンの確立、視覚的な支援、コミュニケーションスキルの改善、感覚過敏などのヒントを活用していきましょう。

ASDや自閉症の子どもは、個性豊かで、独自の視点や能力を持っています。集団行動が苦手でも、周囲の人たちの理解とサポートがあれば、少しずつ乗り越えることができるようになります。

子どもの交流の多様性や好みを尊重し、楽しく豊かな体験を積ませてあげましょう。

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この記事の著者

房前 みなみ / 発達障害コミュニケーション指導者

体を動かすのが大好き、誰とでも仲良くなれるタイプです。学生時代は陸上部に所属し、負けるのが大嫌い。とにかく強くなりたくて部活が終わった後も自主練!「勉強よりも部活!!」というタイプでした。なので、勉強にはかなり苦労しました…。でも、母が頼んでくれた家庭教師の先生のおかげで、成績を上げることができました。今度は私も同じように勉強で困っているお子さんのために「家庭教師のあすなろ」のスタッフとして、少しでも勉強を好きになってもらえるようなサポートを心がけています。

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